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Tokyo 7月 02, 2021

ローデ・シュワルツから新しいR&S RTO6オシロスコープが登場 ― 使い勝手と性能が向上し、迅速な信号解析が可能に

ローデ・シュワルツは、新たに再設計したR&S RTO6オシロスコープにより、好評なR&S RTOシリー ズを次の領域へと押し上げます。ユーザーインターフェースをより大型な15.6インチのフルHDタッチスクリー ンに刷新するとともに簡単なワークフローを採用し、日々の測定作業の高速化を図りました。さらに、R&S RTO6は9.4ビットの有効ビット数を有し、毎秒100万回という無類の波形更新速度、 包括的な解析機能ツール群などにより、エンジニアの作業環境に特に配慮した設計となっています。

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本日、ローデ・シュワルツは帯域幅6 GHzクラスのオシロスコープR&S RTOにおける新世代の製品を発売し ます。この新しいRTO6デジタル・オシロスコープでは、サンプルレートを20 Gサンプル/秒とし、600 MHz~6 GHzの異なる帯域幅に対応した6機種をご用意しました。時間領域と周波数領域の解析に加え、プロ トコル解析やロジック解析を完全に統合した試験ソリューションとして、あらゆる産業分野の設計エンジニ アをサポートします。また、このオシロスコープは高い波形更新速度と優れた信号再現性を備えるとともに、 独自の高性能デジタルトリガや応答性の高い大容量メモリも搭載しています。

使い易さが向上し、迅速な信号解析を実現

R&S RTO6オシロスコープの開発にあたり、ローデ・シュワルツの技術陣は日常的な使い勝手の向上を重視しました。そして、それが生産性を高める新デザインのユーザーインターフェースへと結実しました。15.6インチのフルHDディスプレイには簡単に使えるタッチ操作機能を盛り込んだうえ、正面パネルのデザインを見直し、試験担当エンジニアの皆様に素早くテストを段取りいただけるようにしました。この大幅に拡大したディスプレイでは波形表示エリアを最大化できるほか、実績あるR&S SmartGrid機能により信号をディスプレイのさまざまな場所にドラッグ&ドロップすることも可能です。また、このアプリ操作盤から、タップ1つで同オシロスコープのすべての機能にアクセスできます。

最新の仕様で情報をもっと豊かに

新しいR&S RTO6の開発チームでは、最適な信号処理に特化したASICを用いたアーキテクチャを実装し、最大で毎秒100万回という非常に優れた波形捕捉速度を実現しました。そのため、たとえスパイク・ノイズであっても、ユーザーは高い信頼性で検出可能です。さらに低ノイズなフロントエンドに加え、リニアリティ誤差が極めて少ないシングル・コアA/Dコンバータにより、65 dBcというスプリアスフリー・ダイナミックレンジ(SFDR)と9.4ビットの有効ビット数により、優れたシグナル・インテグリティも達成しています。これにより、最大限の精度ですべての信号を詳細に捉えることができます。

また高分解能(HD)モードを使えば、さらに詳細な信号を明らかにできます。このモードでは、R&S RTO6オシロスコープの垂直軸分解能をデジタル・フィルタリングにより16ビットに高めます。そのため、低ノイズ信号でもシャープな波形が得られます。フィルタリングした16ビットの信号は、ローデ・シュワルツの特許技術であるデジタルトリガ・システムにも利用します。こうした組み合わせにより、R&S RTO6は比類ないトリガ感度を実現し、最小レベルの信号であってもその細部をも抽出する能力を備えることができました。

加えて、R&S RTO6はユーザーが素早く結果を得られる複数の機能も備えています。たとえば、マスク・テスト機能は、簡単なタッチ操作で設定でき、指定した許容限界内で信号異常を容易に特定可能です。独自のゾーントリガにより、時間領域と周波数領域の両方でイベントをグラフィカルに分離することもできます。

R&S RTO6は、チャンネルあたりの記録メモリとして、標準で200 Mサンプル、オプションで2 Gサンプルをご用意しており、長いパルスやプロトコル・シーケンスも難なく解析できます。また、ヒストリー・モードを常にアクティブにしておけば、プリトリガ・イベントも解析可能になります。さらに、包括的なサーチ機能により、こうした作業をいっそう容易に行えるようにしています。

迅速かつ正確に結果が得られる総合的ツール

R&S RTO6シリーズが備える90以上の測定機能は、振幅(amplitude)・時間測定(time measurements)・ジッタ(jitter)・アイダイアグラム(eye)・ヒストグラム(histogram)・スペクトル測定(spectral measurements)に体系化してまとめられています。そのほか、複雑な測定に向けた多数のアプリケーション専用ソフトウェアもオプションでご用意しており、同オシロスコープを購入した後でも、ユーザーのテスト要件が発展するのに合わせて、簡単にキーコードでアンロックできます。そうしたソフトウェアには、シリアル・プロトコルのトリガリングやデコーディング、高速デジタル・インターフェースに対するコンプライアンス試験の自動化、ジッタ解析とパワー解析に加え、スペクトラムやTDR/TDT、信号の各解析に対応した詳細なオプションがあります。さらにローデ・シュワルツからは広範なナインナップのプローブも提供しており、R&S RTO6を用いたあらゆる測定作業をサポートしています。こうした幅広いツール群によって、R&S RTO6はEMIデバッグやスペクトラム解析から車載イーサネットの試験、シリアル・バス解析、さらにはパワー・エレクトロニクスの試験やデジタル設計まで、多数の用途をカバーします。

オシロスコープの技術革新で10年以上の実績

RF試験ソリューションで知られるローデ・シュワルツは、2010年にR&S RTOの第一世代を発売して、時間領域分野への製品展開を果たしました。以来、新規参入企業であるものの、その製品ラインナップはエントリーモデルから高性能モデルまで、8モデルのオシロスコープ・シリーズへと拡大を遂げました。ローデ・シュワルツでオシロスコープを担当する副社長のDr. Andreas Wernerは次のように説明しています。「本日、R&S RTO6の発売により、当社は新たな領域へと踏み出しました。当社の開発エンジニアは、経験豊かなユーザーのみならず、新たなユーザーにもより優れたオシロスコープを提供できるように、すべてを検討し直しました。R&S RTO6には、深い技術的経験とともに具体的で豊富なアプリケーションの知見を盛り込み、ローデ・シュワルツのオシロスコープを新たなレベルに押し上げるものとなりました」。

最新のR&S RTO6は、4チャネルのオシロスコープとしてローデ・シュワルツから購入いただけます。帯域幅については600 MHz・1 GHz・2 GHz・3 GHz・4 GHz・6 GHzのオプションをご用意しています。詳しい情報につきましては、www.rohde-schwarz.com/product/rto6をご覧ください。

ローデ・シュワルツについて

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度(昨年7月から本年6月まで)には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。

R&S®およびCERTIUM®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KGの登録商標です。

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