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Tokyo 11月 09, 2021

ローデ・シュワルツのエコノミーVNA製品ラインナップがさらに充実-最高20 GHzに対応のモデルのほか、 低周波数モデルには独立したCW信号源も

ローデ・シュワルツは、最高20 GHzの動作周波数に対応可能な新しいR&S ZNLおよびR&S ZNLEベクトル・ネッ トワーク・アナライザ(VNA)4機種を発売しました。エコノミークラスのVNAでも、ワイヤレスLANやモバイル無線など、5 GHz帯および6 GHz帯の技術における 第3高調波の調査に必要な周波数域に対応できるようになりました。また最新リリースのファームウェアに は、低周波数のR&S ZNLモデル内部でCW信号発生器の機能を実現できるという、まったく新しいオプション も含まれています。

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R&S ZNL20:ローデ・シュワルツのエコノミーVNAに加わった新しいマイクロ波モデル4機種の1つ。

新しいポータブルなベンチトップ 型 ベクトル・ネットワーク・アナライザとし てR&S ZNL14・R&S ZNL20・R&S ZNLE14・R&S ZNLE18の4機種が、ローデ・シュワルツから購入いただけるよ うになりました。このうちR&S ZNLモデルでは、2ポートによるネットワーク解析を通じて、5 kHz~14 GHz および5 kHz~20 GHzにおけるSパラメータの全要素を評価できます。またR&S ZNLEモデルも同じく2ポート のネットワーク解析によって、100 kHz~14 GHzおよび100 kHz~18 GHz(オーバーレンジとして20 GHz)で のSパラメータが評価可能です。

これらのローデ・シュワルツの計測器は、価格/性能のバランスとコンパクトな筐体、簡単な操作をもっと も重視する教育現場や公的な研究所、生産現場、試験の自動化といった市場を想定しています。低周波数モ デルで利用できる時間領域解析オプションや障害位置(DTF)解析オプションと合わせ、この4つのマイクロ 波モデルは、シグナル・インテグリティやパワー・インテグリティの評価用途のほか、ケーブルやフィルタ のテストに最適です。

ほとんどの5G FR1アプリケーションが3~5 GHzの周波数を利用する一方、WiFi-6 (802.11ax)によるワイ ヤレスLANは6 GHzの帯域を用います。設計段階でデバッグを試みるには、その第3高調波、つまり最高18 GHzないし20 GHzの周波数に対応できなければなりません。そこで、ローデ・シュワルツのR&S ZNL/ZNLEシ リーズの計測器は、こうしたニーズの高まるマイクロ波周波数でのネットワーク解析に対し、魅力的な価格 で応えられるようにしています。

R&S ZNL/ZNLEは、軽量かつサイズも小さいことから、試験ステーションや研究室の間で簡単に持ち運べます。 さらにR&S ZNLには、フィールドで利用できるようバッテリーパックをオプションでご用意しています。ユー ザーはスイッチ1つで計測器を起動して、R&S ZNLやR&S ZNLEを用いた測定を始められます。外付けモニタや ノートPC、特別なソフトウェアのインストールなどは必要ありません。

新しいR&S ZNLは5 kHz以上の商用規格に最適なうえ、時間領域での最高18 GHzのスキャンから電圧定在波比 を評価するという放射エミッションの計測も行えます。特にR&S ZNL14とR&S ZNLE14は、地上や上空の気象 監視や航空管制、軍事衛星の通信、測位、目標識別などに使われるXバンドの全周波数をカバーしています。

またR&S ZNL20とR&S ZNLE18では、GNSS システムやテレビ放送衛星、放送網、バックホール回線の衛星間 (P to P)通信など、Kバンドの低周波数域(Kuバンド)での測定アプリケーションをサポートしています。

低周波数モデルには、独立したCW信号源を

新しいファームウェア 1 . 4 1のリリースには、 R & S Z N L - K 1 4オプションが含まれてお り、R&S ZNL3・R&S ZNL4・R&S ZNL6の機能を内部的なCW信号発生器によって拡張し、そのポート1からの連 続波信号を用いて被測定デバイス(DUT)をシミュレートしながら、ポート2によって周波数スペクトル解析 を行えます。ただし、この機能にはR&S ZNLx‑B1スペクトル解析オプションが必要です。

R&S ZNLおよびR&S ZNLEベクトル・ネットワーク・アナライザは、R&S Essentialsポートフォリオ製品の一 部となっており、新しいマイクロ波モデルもローデ・シュワルツまたは認定代理店から今すぐご購入いただ けます。

R&S ZNLおよびR&S ZNLEについて詳しくは、https://www.rohde-schwarz.com/product/znl とhttps://www.rohde-schwarz.com/product/znleをご覧ください。

ローデ・シュワルツについて

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度(昨年7月から本年6月まで)には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。

R&S®およびCERTIUM®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KGの登録商標です。

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