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Tokyo 6月 10, 2021

ローデ・シュワルツ・ジャパンがシンクランド社と協業して光計測市場に参入

ローデ・シュワルツは、R&S ZNAベクトル・ネットワーク・アナライザを、シンクランド株式会社(本社 神奈川県横浜市)のPFDA-288シリーズと組み合わせることで、従来の製品では対応できなかった高速通信用光デバイスや受光器の周波数特性を、これまでにない高精度・高感度での測定を実現しました。

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シンクランド社のPFDA-288シリーズとR&S ZNAを組み合わせたソリューション

今回発表するシンクランド社のPFDA-288シリーズとR&S ZNAを組み合わせたソリューションは、超高速通信光トランシーバなどの評価で問題を抱えている開発・製造向けのソリューションであり、two-tone(ツートーン)光源を使用した測定手法により、他社製品での不確かさ(uncertainty)の仕様値を半減以下にする高精度な計測が可能になります。

このtwo-toneは、国立研究開発法人情報通信研究機構の成果を基にした技術であり、純国産技術による製品になっています。また、R&S ZNA ベクトル・ネットワーク・アナライザは、ドイツで開発された製品であり、日本とドイツの技術が融合したことにより実現したソリューションとなっています。

さらに、今回のソリューションで使用されるR&S ZNAベクトル・ネットワーク・アナライザは、ワンボックスで最高67 GHzをカバーする優れたRF性能に加えて、さまざまなソフトウェア機能と独自のハードウェアコンセプトを備えています。タッチスクリーンのみの操作とDUT中心のアプローチにより、R&S ZNAは各種デバイスの特性評価において強力で汎用的かつコンパクトな測定システムが構築できます。また、外部にミリ波コンバータを接続することで、1.1 THzまでの周波数帯域拡張性を有しております。

ローデ・シュワルツ・ジャパンの社長であるJacques Jourdaは、次のように説明しています。「今回の協業には、これまで弊社がアドレス出来なかった光計測市場へ参入するための大きな一歩として捉えています」。

また、シンクランドの取締役CTOである及川 陽一氏は、次のように説明しています。「光変調器を巧に用いる事で、卓越したtwo-tone光源装置を開発し、R&S 社のZNAと組合わせる事で、効率的に高精度・高感度に光送受信器の広帯域周波数計測を実現することができた。さらに、今回の協業を通じて2022年度には100 GHzを超える製品化を計画しております」

シンクランド社とローデ・シュワルツ・ジャパンが戦略的に協力することで、高速通信用光デバイスや受光器の周波数特性評価を刷新するような新たなソリューションが誕生しました。

今回のソリューションに関する詳細情報については https://www.think-lands.co.jp/business/pfda をご覧ください。

シンクランドについて

シンクランドは、自社が保有するハイレベルな「光学技術」や「電気信号処理技術」と、産官学が保有する高機能な「最新テクノロジー」とを連携することで、日本発の最先端製品を創造し、国内外に展開しています。光学技術と製造技術を活用したマイクロニードル事業では、企業連携を行いながら弊社独自のホロー型マイクロニードルの美容・医療向けの実用開発を推進しております。一方、光学系機器・各種検査測定センサー事業では、初期光学設計から部品の選定、高効率な光学実装・組立、検査までを一貫して実施しております。さらに、高機能高速電気信号処理技術を元にした駆動用電気回路の設計・製作、アルゴリズムや制御用ソフトウェアの構築などにも対応しおります。シンクランド株式会社は、このようにコア技術である光学・電気技術を用いて、医療機器、及び検査測定機器等の 開発・製造、及び販売を担っております。

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