いま一度、見直したい「デジタルトリガの重要性」

汎用のオシロスコープは「アナログ方式」のトリガシステムを採用し、その良し悪しは「トリガ感度」の仕様で決まります。最近増えている高周波での微小な信号はトリガ感度以下のレベルである場合が多く、トリガが全くかからない、あるいはトリガをかけるのが非常に困難です。なかなか捕えられられないエラーの原因は、この「トリガ感度」の問題かもしれません。

確実にトリガできるのは、デジタルトリガだけ

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感度レベル:0.0001 divのデジタルトリガで信号を確実に捕捉

  • 業界で唯一「デジタル方式」のトリガシステムを採用
  • アナログ式トリガと比較して10,000倍以上の高感度
  • 単発のイベントにも確実にトリガ
デジタルトリガの重要性とは - White Paper
デジタルトリガの重要性とは - White Paper

デジタルトリガの重要性

オシロスコープのトリガ機能は、関連する重要なイベントを捕捉するための正確なタイミングを決定するものです。優れたシステムは、イベントの切り分けに要する時間を大幅に短縮しますが、その重要性は意外に見落とされがちです。この技術資料は、ローデ・シュワルツの特許技術である「デジタルトリガ」について、その技術的特長と効果を実際の測定画面を用いて解説します。エラーが見えているのになかなか捕捉できないといったご経験はありませんか?アナログ式のトリガには感度があり、閾値を超えた信号は捕捉できません。本編はその解決策となる新たなアプローチです。

複雑で多様な信号源をノイズ源と切り分け、めったに発生しない異常を確実に表示、捕捉、解析するために

これからのオシロスコープに必要な3つの要素

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超高速な波形更新レート

散発的な微小イベントの検出確率を大幅に向上

  • 高速ASIC MXO-EP(200Gb/s)搭載で最高450万回/秒の波形更新
  • 短時間の測定でも大量のデータ処理ができるため統計データの信頼性が向上
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高感度

感度レベル:0.0001 divのデジタルトリガで信号を確実に捕捉

  • アナログ式トリガと比較して10,000倍以上の高感度単発のイベントにも確実にトリガ
  • 単発のイベントにも確実にトリガ
MXO5 demo for long memory

真のロングメモリ

ロングメモリでも高速サンプリングレートを維持

  • 標準500Mポイント、最大1Gポイントでも常時高速サンプリング
  • 原因と結果の時間差が大きいシリアルデバッグに最適

さらに、真に使えるFFT機能が不可欠

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高分解能を実現する低ノイズ性能

  • 時間データおよび周波数スペクトラムにおいても微小な信号変化の観測が可能
  • 標準12ビット、高分解能モード(HD)で最大 18ビットの高分解能ADC搭載
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高速で高精度なスペクトラム解析

  • 最大4 つのスペクトラムに対して、45,000 FFT/ 秒の超高速表示
  • FFT 最大捕捉帯域幅DC ~ 2 GHz で、突発的なスプリアスを確実に捕捉

*上記でご紹介の動画は当社のウェビナーアーカイブ「そのパフォーマンスを比較デモを通じて体感 : "革新を生み出す最新オシロスコープによるデバッグ効率の向上"」からの切り出しです。本編はこちらからご覧ください。

試してみませんか?ローデ・シュワルツのMXO5オシロスコープ

MXO5 oscilloscope

稀にしか生じない不具合波形を観測するために自社設計の高速処理ASIC (MXO-EP)を搭載したR&S®MXO 5シリーズ。業界最速の450万波形/秒の更新レートで、散発的な不具合信号を短時間で検出できます

MXO5 オシロスコープ

ご質問はお気軽にこちらから

  • 散発的な微小イベントの検出確率を大幅に向上
  • 高分解能を実現する低ノイズ性能
  • 感度レベル:0.0001 divのデジタルトリガを搭載
  • 最高 4つのFFT 結果を独立かつ高速表示
  • 超ロングメモリにより高速サンプリングで長時間データを確実に捕捉
  • ニーズの高い拡張機能オプションを完備

動作原理から考える「なぜ問題点やノイズを見逃すのか」

ウェビナー『オシロスコープによるノイズ測定:取り逃しの無い効率的な測定のために』