ドハティパワーアンプの最適化

開発期間を短縮し、最適な性能を検証し、高い信頼性で量産を開始。ドハティの設計で、高い効率、優れたリニアリティー、および出力パワーの増大を実現できます。ドハティ増幅器を駆動する正確に同期されたデュアルパス信号源を含む設計を詳細に解析し、質の高い量産化を実現できます。

R&S®SMW200A ベクトル信号発生器およびR&S®FSW シグナル・スペクトラム・アナライザ
R&S®SMW200A ベクトル信号発生器とR&S®FSW シグナル・スペクトラム・アナライザを使用して、5G NR GaNドハティ増幅器の最大性能の検証を容易に行うことが可能
ライトボックスを開く

課題

高性能無線トランスミッター用のドハティ増幅器の開発を行う場合、 5Gや衛星通信など、高い性能と再現性が求めらるケースでは、以下のような共通の課題に対処する必要があります。

  • 性能を最大限に発揮できるようにするにはどうすれば良いか?
  • ドハティ増幅器の感度と量産でのバラツキをどのように評価すれば良いか?
理想的なドハティ駆動条件
R&S®SMW200AおよびR&S®FSW-K18オプションによるAM/AM / AM/PM解析によって生成される理想的なドハティ駆動条件
ライトボックスを開く

電子計測ソリューション

ドハティ増幅器のデュアル・パス・アーキテクチャーに最適なR&S®SMW200A デュアルパスRFベクトル信号発生器と、R&S®FSW シグナル・スペクトラム・アナライザを使用することで、これまで確認できなかった部分を含めて設計の詳細な解析を行うことができます。

増幅器入力の高精度な再現性のある自動掃引を行うことで、以下を実現できます。

  • 効率性、リニアリティー、パワーなどの主要なパラメータの最高条件での性能を確立
  • 十分な情報に基づいて最適な入力アーキテクチャーを選択(特に固定RF入力分割)
  • さまざまな設計シナリオの感度を解析し、量産時にどのような性能が発揮されるかを把握
固定RF分割の設計感度の解析
固定RF分割の設計感度の解析:デザインの性能を調べ、トレードオフを把握し、量産化に備える。
ライトボックスを開く

アプリケーション

2つのドハティパスへの駆動信号を変更しながらテストキャンペーンを実行することで、増幅器のデザインの完全な特性評価を行うことができます。

R&S®SMW200A ベクトル信号発生器は、相対的な線形(振幅および位相)特性または非線形(例えば、形状)特性が高い精度で変化する2つの信号を出力します。

R&S®FSW シグナル・スペクトラム・アナライザでは、スペクトラムリグロースやEVMなどのスカラー量だけでなく、AM/AMやAM/PM、ゲイン、およびピーク・エンベロープ・パワーが返されます(R&S®FSW-K18オプションを使用)。

このように素早くデータを取得し、これまで確認できなかった部分を含めて詳細に解析を行うことで、高い性能を発揮するデュアル・パス・ドハティの信号分配を設計できます。

次のどの構成を使用する場合でも、あらゆるデバイスの構成で性能を最大限に高めることができます。

  • 固定RF入力スプリッタ
  • プログラマブルRFスプリッタ
  • 分散入力スプリッタ
  • デュアル入力デジタルドハティ
R&S®SMW200A、R&S®FSW、およびDUTで構成されたデュアル入力ドハティ増幅器のテストセットアップ
R&S®SMW200A、R&S®FSW、およびDUTで構成されたデュアル入力ドハティ増幅器のテストセットアップ