FAQs from Rohde & Schwarz

CMW500を1つのLTEセルで使用した場合のpingテスト

質問

企業ネットワークと、LTEセルに接続された1つのEUTの間で、CMW500を使用してIPピアツーピアテストをセットアップすることは可能ですか?

回答

CMW500無線機テスタは、DAU(データ・アプリケーション・ユニット)を通じてこの機能を提供しています。このテストの設定方法を以下で簡単に説明します。

  • まず、DAU測定ウィンドウを1つ開き、CMW500のDAUリアパネルLANコネクタに接続されているネットワークのタイプを設定します。
    これは、"Configure Services" > "IP Config" の下にあります。
CMW500を1つのLTEセルで使用した場合のpingテスト
  • この例ではDHCPv4が選択されています。その後、変更を適用する必要があります。その結果として、使用可能ないくつかのモバイルIPv4アドレスが、ただちに以下のように表示されます。
CMW500を1つのLTEセルで使用した場合のpingテスト
  • 次のステップでは、セルをシミュレートするために、LTEシグナリングウィンドウを1つ開きます。この例では、接続タイプをデータ・アプリケーション・ユニットに設定します。
    さらに、減衰経路(dB単位)を考慮する必要があります。これは特に、R&SモデルCMW-Z10などのシールドボックスを使用した非伝導テストの場合に重要です。
CMW500を1つのLTEセルで使用した場合のpingテスト
  • この時点でLTEシグナリングをオンにでき、EUTは "Attached" 状態に到達できるはずです。その後、DHCP LAN接続の初期設定時に割り当てられたアドレスに従って、EUTに1つのIPアドレスが割り当てられることが確認できます。
CMW500を1つのLTEセルで使用した場合のpingテスト
  • 最後に、データ・アプリケーション測定ウィンドウに戻り、LTEシグナリングウィンドウで割り当てられたIPアドレスを使用して、pingテストを実行できます。
CMW500を1つのLTEセルで使用した場合のpingテスト

参考資料:
R&S®CMW270/290/500 DAUユーザ・マニュアル
R&S®CMW290/500 LTE UEユーザ・マニュアル