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R&S ELEKTRA、ESH3-Z2 パルスリミッターのトランスデューサー係数を入力する方法

説明

R&S ELEKTRAとEMIレシーバーにより、LISNを用いた伝導性測定を実行しています。インストール中と最初の測定中に、結果が無効であるという"IFOVLD"というエラーが発生しました。レベルがさらに高くなると、レシーバーがどこかで破損する可能性があります。この問題を回避するために、ESH3-Z2 パルスリミッターをシステムに追加したいと考えています。ESH3-Z2 パルスリミッターのトランスデューサー係数をR&S ELEKTRAに追加する方法を教えてください。

解決策

以下に、ESH3-Z2をR&S ELEKTRAに適用する手順を示します。

「+」アイコンで"Tabels" > "Attenuation"をクリックして"Attenuation Table"を作成します。空の表が表示されるので、それを埋めます。以下に、代表値を入力した例を示します。代表値ではなく校正データがある場合には、そちらの値を使用してください。入力が完了したら、"Save as"アイコンをクリックします。

R&S ELEKTRA、ESH3-Z2 パルスリミッターのトランスデューサー係数を入力する画面1

作成した"Attenuation Table"をいわゆる「信号経路」に追加する必要があります。信号経路は、2つのデバイス(例:EMIレシーバーとLISN)間のRF信号接続を表します。これには、ケーブルの減衰に関する情報が含まれ、他にこれらのデバイス間のコネクタやスイッチの挿入損失に関する情報も含めることができます。以下のスクリーンショットに、新規の信号経路(Signal Path)を作成する手順と、ESH3-Z2 Attenuation Tableを追加する手順を示します。

"Device List"を開き、"Add new Device"をクリックして"Signal Path"を選択します。測定を補正するために、ESH3-Z2 Attenuation Tableを追加する必要があります。

R&S ELEKTRA、ESH3-Z2 パルスリミッターのトランスデューサー係数を入力する画面2

完了したら、変更を保存し、必要に応じて信号経路の名前を変更して再度それを保存します。

R&S ELEKTRA、ESH3-Z2 パルスリミッターのトランスデューサー係数を入力する画面3

新しい信号経路を既存テンプレートに追加するには、テストテンプレートを開いて、"Flow Details"の"Hardware Setup"を探します。こちらで、新しい信号経路を追加する必要があります。信号経路アイコンをクリックするだけで、先に定義した信号経路を追加することができます。必ずこれを、レンジごとに適用して変更を保存してください。

R&S ELEKTRA、ESH3-Z2 パルスリミッターのトランスデューサー係数を入力する画面4

これで、テストテンプレートからテストを作成して、パルスリミッターを含む新たに定義した信号経路で最初の測定を行うことができます。

R&S ELEKTRA、ESH3-Z2 パルスリミッターのトランスデューサー係数を入力する画面5