FAQs from Rohde & Schwarz

デバイスの応答時間

質問

自動テストのためにHMC8012を使用しています。fetchコマンドをreadコマンドの両方を使ってみたのですが、値が返されるまでのデバイスの応答時間がまだ1秒程度あります。応答時間をこれよりも短縮できるでしょうか?

回答

測定速度は以下のような複数の要因に左右されます。

1)測定器に設定できる測定速度には、以下の3種類があります。

  • Slow=最大5回/秒
  • Medium=最大10回/秒
  • Fast=最大200回/秒

2)測定レンジやファンクションを切り替えて最初の有効なADC測定値を取得するには、追加時間がかかります。

サンプリング速度を最大にするために、オートレンジを避けることに常に留意してください。例えば、電圧と電流を切り替えるといくらかの追加時間がかかります。

3)測定値を収集する方法:

方法の1つに、一般的なSCPIコマンドの後に続けてバッファー情報を読み取って値を取得する方法があります。

この方法では、応答を得るまでに中程度の応答時間(約28 ms~30 ms)がかかります。

ADCの分解能により、値が3回以上繰り返す場合があります。

質問

自動テストのためにHMC8012を使用しています。fetchコマンドをreadコマンドの両方を使ってみたのですが、値が返されるまでのデバイスの応答時間がまだ1秒程度あります。応答時間をこれよりも短縮できるでしょうか?

別の(かなり高速な)方法として、マニュアルに記載されていない"DATA:STREAM 1"コマンドを使用する方法があります。この方法については、次のFAQ記事で説明しています。「HMC8012:データストリームの測定」

テスト環境:
HMC8012 V1.400