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Tokyo 2月 02, 2022

ローデ・シュワルツの5Gミリ波スモールセル試験ソリューションをQualcomm Technologies, Inc.社が検証

ローデ・シュワルツは、スモールセル試験用の新たなオプションをご用意して、R&S CMP200無線通信テスタをアップグレードしました。さらに、このソリューションをQualcomm Technologies社に検証いただき、Qualcomm® Development Acceleration Resource Toolkit (QDART) for Small Cellsによってサポートされることになりました。スモールセル用インフラのメーカーがそれぞれの製品にQualcomm® FSM100 5GRAN Platformを組み込むうえで、R&S CMP200は必要となるすべてのハードウェアの開発と生産での試験要件を満たせるものとご期待ください。

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R&S CMP200無線通信テスタが、Qualcomm Technologies社によりスモールセル試験用として認められました。

ワイヤレス通信アプリケーションのための試験・計測機器でもトップサプライヤのローデ・シュワルツから、本日、R&S CMP200無線通信テスタの新しいスモールセル試験用オプションがQualcomm Technologies社によって検証されたことをご報告します。これにより、ミリ波帯(FR2)で動作するスモールセル用インフラ機器のOEMメーカーは、QDART for Small Cellsの利用に加え、超高速な測定速度や複数のDUTを並行してテストできるなどR&S CMP200の独自機能によるメリットも活用いただけるようになりました。

スモールセルによって、ネットワーク事業者は既存ワイヤレス・ネットワークの能力向上や、5Gユースケースにともなうデータ容量ニーズへの対応を図れる可能性があります。さらに、スモールセルは建物内や屋外の環境において、パブリック・ネットワークにもプライベート・ネットワークにも利用できるため、そのインフラへの需要が拡大しています。これに対しQualcomm FSM100 5G RAN Platformは、拡張性と費用対効果の高さから、世界中のモバイル用インフラ・メーカーを始めとする多くの企業が採用しています。そのフォームファクタと出力レベルは、5Gネットワークのために屋内外で求められる高密度化に加え、急速に進むネットワークの5G対応化に合わせた設計となっています。

一方のR&S CMP200は、5Gミリ波RFのパラメトリック・テストのためのノンシグナリング・ソリューションです。同機はIFテスタとしてベクトル信号アナライザとARB(任意波形)発生器の機能を兼ね備えています。コンパクトな統合型ソリューションながら、最大3台のR&S CMPHEAD30リモート無線ヘッド(RRH)によってカスタマイズすれば、信号を5G FR2周波数へアップ/ダウン・コンバートすることが可能です。ワンボックス型テスタとR&S CMPHEAD30 RRHを分離するという設計コンセプトによって、RFケーブル長を短くでき、放射試験環境においても最低限の配線コストで済みます。このような方式なら、完全に組立済みのFR2対応デバイスのほか、RFICもIFとミリ波RFインターフェースの両方についてテスト可能です。

研究開発や生産現場に向けて設計したR&S CMP200は、ユーザー機器のテストに最適化されており、QualcommTechnologies社による適切な検証もなされました。スモールセル試験のためのテスト機能とQDART for Small Cellsのサポート追加により、このR&S CMP200試験プラットフォームはOEM企業にとって将来性の確かな投資対象となるようにしました。

ローデ・シュワルツでモバイル無線テスタを統括する上席副社長のChristoph Pointnerは次のように説明しています。「世界中のOEM企業が、それぞれのスモールセル用製品においてQualcomm Technologies社のプラットフォームを頼りにしています。一方、当社のR&S CMP200も5G NR対応デバイスの試験に対し、十分に検証を重ねたソリューションです。今回、スモールセル試験に特化した新機能をご用意しましたが、これはすでにQDART for Small Cellsとの対応が確証されています。そのため、この当社の試験ソリューションは研究室でも生産ラインでも、それぞれの試験ニーズに応えられるという点についてOEM企業の皆様には安心していただきたいと思います」。

またQualcomm Technologies, Inc.社で製品管理を担当する上席部長Gerardo Giaretta氏は次のように話しています。「R&S CMP200のQDART for Small Cells対応が確証できました。当社Qualcomm Technologiesとローデ・シュワルツはともに、OEM企業やモバイルインフラ・メーカーの皆様が高い費用対効果のもと効率よく5Gネットワークの拡張をさらに進めていただけるよう努めています。特にQualcomm FSM100 5G RAN1/2Platformは卓越したデータ速度と処理能力、電力効率を持ち合わせ、世界中の周波数帯をサポートしています。そのうえ、このソリューションに対してはR&S CMP200も最適化されていますので、メーカーの皆様による次世代の接続性に向けた準備がいっそう良く整うことになるでしょう」。

ローデ・シュワルツのモバイル・インフラ用試験ソリューションについて詳しくはこちらをご覧ください。

ローデ・シュワルツについて

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度(昨年7月から本年6月まで)には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。

R&S®およびCERTIUM®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KGの登録商標です。

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