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Tokyo 12月 09, 2021

研究室から実証まで:ローデ・シュワルツとAudi社が、Cellular-V2Xによる道路交通シナリオ試験で協力

ローデ・シュワルツとAudi社は、Cellular-V2X(C-V2X)アプリケーションの試験を可能にすべく協力して取り組んでいます。この協力のもと、研究室において道路交通シナリオを作成し、Audi社の試験場ではその同じシナリオを用いて、R&S CMW500広帯域無線通信テスタを活用したエンド・ツー・エンドのテストを実施しました。

Audi社との共同プロジェクトとして、ローデ・シュワルツとVector Informatik社は交通シナリオに対応可 能なC-V2X試験ソリューションを開発しました。

Cellular-V2X(C-V2X)は、交通の効率を高め、道路の安全性を改善するとともに、来るべき自動運転の機能を向上に導くうえで欠かせない技術です。とりわけ、5.9 GHzのITS(高度道路交通システム)用周波数帯で動作するC-V2X PC5インターフェースが重要となります。これにより、車両間(V2V)や車両・インフラ間(V2I)、車両・歩行者間(V2P)における低遅延で信頼性の高い直接通信が可能になるからです。

同技術の展開を加速させるためには、業界の企業間での協力がますます重要になっています。そこで、ローデ・シュワルツとVector Informatik社は、Audi社との共同プロジェクトとしてC-V2X試験ソリューションを開発し、複数の擬似車両とその間の通信をともなう交通シナリオを研究室において正確かつ再現性のある方法でテストできるようにしました。このソリューションにより、現実的で厳しい状況の交通シナリオのもと、たとえば非常ブレーキに対する警告発信などのC-V2Xアプリケーションの適切な動作を研究室において検証可能になりました。さらにAudi社と協同で、この研究室用ソリューションを試験場でも利用できるように拡張しました。その結果、実車1台とローデ・シュワルツのテスト装置によってシミュレートした多数の擬似車両を使って、複数のシナリオが検証可能になりました。

こうしたアプローチの大きな利点は、研究室と試験場の両方で同じテスト装置が利用できるうえ、試験場で実際に必要になる車両の台数を減らせることです。このテスト手法により、Audi社では試験場でテスト車両と擬似車両を合わせて用い、さまざまな路上テストや街路での状況を想定したシナリオが実現できるようになりました。このような協調関係により、今回の革新的なC-V2X試験セットアップの共同開発は非常に順調に進み、市場投入までの時間短縮と設備投資の抑制にもつながりました。

同システムは、R&S CMW500無線通信テスタとR&S SMBV100Bベクトル信号発生器(研究室用)、Vector CANoeCar2xソフトウェア、R&S BBA150アンプ、三脚およびアダプタ付きR&S HF918アンテナで構成されています。緊急車両という特殊な市場で求められる最大33dBmの出力でも容易に信号生成できます。また、試験場での擬似車両と試験車両の同期には、実際のGNSS信号源を用いることで、複雑な交通シナリオをリアルタイムに検証可能となっています。

自動車産業においてC-V2Xの存在感は拡大し続けており、市場投入までの時間短縮や設備投資の最小化をはかるには、自動車の検証サイクルにおける様々な段階に対応できるよう拡張可能な試験システムを整備することが一段と重要になっています。そのためローデ・シュワルツは将来に向けて、革新的なC-V2X試験ソリューションをもとに自動車産業のパートナー企業をご支援していくことをお約束します。

さらに詳細な情報については、ローデ・シュワルツのオートモーティブ・テストソリューションをご覧ください:www.rohde-schwarz.com/automotive

オートモーティブ・テストソリューション

ローデ・シュワルツは、電子計測器の世界的大手メーカーとして、開発の前段階から研究開発、そして製造まで、自動車開発のあらゆるフェーズでエキスパートの高度な専門的知識を提供します。OEM、Tier 1企業、チップメーカーは、ローデ・シュワルツの信頼性の高いソリューションを使用することにより、高周波、広帯域、高速というテスト課題に対処できます。ローデ・シュワルツは、レーダーセンサ、車載イーサネットのコンフォーマンス、接続(5G、V2X、eCall、GNSS)、EMIプリコンプライアンス、EMCのテストで業界をリードしています。また、ECUの製造過程でのボードレベルのテスト(ICT/FCT)用の優れたソリューションを提供しています。これらのテストソリューションはすべて、最高の品質基準に従って最大効率を実現することにより、さまざまな車載コンポーネントが正常に機能し、効率よく共存し、外部環境とエラーなく通信できるようにします。

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