Tokyo 3月 18, 2022
2019年以来、中国は世界最大規模の商用5Gネットワークの構築を進めており、その5G基地局数は全世界 の70%以上を占めています。700 MHzと2.1 GHzの低および中周波数帯の5G基地局が数多く計画されてお り、4Gと5Gの基地局が長期にわたって併存することでネットワーク環境はいっそう複雑になります。2Gと3G が段階的に廃止されていくなかにあって、現在の中国ではスペクトラム・クリアランスが非常に重要とだ言 えます。
R&S TSME6は、フルバンドかつフル規格の高性能5Gネットワーク・スキャナとして、China Mobile社の5Gス キャニング規格を満たしており、非常に安定でダイナミックレンジも広いことから、ネットワーク用インフ ラの設営や最適化をもっと効果的に行えます。
またR&S TSME6は、業界初の5G対応ネットワーク・スキャナであり、5G展開の早期から世界中のネットワー ク事業者や基地局メーカーに試験サービスを提供してきました。スペクトラム・クリアランスや干渉探索、 ネットワーク性能テスト、ネットワーク最適化による5Gネットワークの品質を保証してきたのです。
このR&S TSME6モバイル・ネットワーク・スキャナは、5G NR・TDD-LTE・FDD-LTE・NB-IoT・eMTC/LTE?M・WCDMA・EVDO・CDMA・GSMを含むワイヤレス技術のパラレル測定をサポートするとともに、3GPPの複数の ネットワーク規 格 に 対 する同時測定とい う 運 用 ニ ー ズ に も 応 えられます。 さ らに同スキャナ は、700 MHz・2.1 GHz・3.5 GHz周波数帯を含め、サブ6 GHzのTDDおよびFDDに対応したすべての5G NR周波 数帯もカバーしています。ダウンコンバータのR&S TSME30DCやR&S TSME44DCと組み合わせると、24～44 GHz のFR2周波数帯にも対応でき、中国のネットワーク事業者が求める仕様を満たします。
R&S TSME6は、業界で最小かつ最軽量なうえ、消費電力も最少という5G NRマルチモード・スキャナとして優 れたテスト性能を発揮します。さらに同機は、多重波伝播を完全に検出でき、パワーやディレイ、ドップ ラー・シフトを始めとするパラメータも測定できる市場で唯一の計測器となっています。
ローデ・シュワルツの包括的なモバイル・ネットワーク試験ソリューションは、2Gから5Gにいたるすべての セルラー技術に対応するとともに、研究室での検証、スペクトラム・クリアランス、干渉探索、基地局の設 置から、受入れ試験、ベンチマーク、最適化、モニタリング、トラブルシューティングまで、ネットワーク の全ライフサイクルをサポートしています。
ローデ・シュワルツのモバイル・ネットワーク 試験ソリ ューシ ョ ン に つ い て 詳 し く はこちらをご覧ください。
ローデ・シュワルツについて
ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度（昨年7月から本年6月まで）には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。
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