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Tokyo 9月 20, 2022

ローデ・シュワルツとChina Mobile Research Instituteが、6G JCASの研究と先行検証で協力

China Mobiles 社の研究部門 China Mobile Research Instituteとローデ・シュワルツは、ジョイント通信とセンシング(joint communication and sensing:JCAS)の研究・検証に力を合わせて取り組んでいます。ローデ・シュワルツの最新R&S AREG800A車載レーダー・エコー発生器をJCASテスト・ソリューションの物体シミュレータとして使用して、JCAS研究開発の加速をはかるとともに、産業化に向けた準備を整える計画です。

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最新のR&S AREG800A を物体シミュレータに用いたJCASテスト・ソリューション

6Gには多くの新しい目標やニーズがあります。これに応えるための新技術もいくつか登場し、6G研究に供されるようになりました。なかでも6Gのセンシング仕様をベースとしたジョイント通信とセンシング(JCAS)は、ワイヤレズ業界で重要な可能性を秘めた技術と目されるようになっています。同技術は、複数の信号設計手法やハードウェアの共有によって、もともとのJCAS設計仕様を満たすことに重点を置いています。JCASでは情報交換中も方向・距離・速度をセンシングできます。さらに、通信機器とセンシング機器の相互接続のために、ターゲット機器のイメージのほか、イベントや環境を検出・追跡・同定・生成してシステム全体の性能を高めることも可能です。

China Mobile Research Instituteはいくつかの技術で業界をリードしており、プロトタイプ開発や技術検証を通じて、新しい6G技術の研究にも長期的に貢献していく姿勢を明確にしています。一方、ローデ・シュワルツも草創期から、国内外の6G研究プロジェクトや研究機関と連携して、関連するテスト・ソリューションの開発に積極的に取り組んできました。その両社がJCASの研究および検証で協力し、すでに経験を重ねていくつかの成果を達成しています。新しいところでは、China Mobile Research Instituteとローデ・シュワルツによって、最新のR&S AREG800Aを物体シミュレータとして用いたJCASテスト・ソリューションを開発しました。同ソリューションでは、ターゲット物体の距離・角度・速度などのパラメータをシミュレートして、そのターゲット物体の位置を被試験システムが正確に特定可能かどうか、その能力を検証できます。信頼性の高いテストを研究室で繰り返し行えるため、JCASの研究開発が加速し、産業化に向けた準備もさらに進展します。

現状、センシング能力の試験・検証に業界でもっとも利用されている技術は、実際の物体をもとにした方法であり、セッティングの自由度が低くテスト・シナリオが制約されています。これに対し、ローデ・シュワルツのR&S AREG800Aは最新のダイナミックな人工的物体シミュレータとして、距離・サイズ・動径速度・角度を変えながら、複数の動的な対象物を生成可能です。フロントエンドの数を増やせば、さらにいくつかのターゲット物体をシミュレーションできるようになります。また、さまざまな周波数コンバータ・モジュールを使えば、R&S AREG800Aによって特定の周波数帯でのJCASテストを実施できます。

China Mobile Communications Corporation社の技術本部長Liu Guangyi博士は次のように説明しています。「6Gの使命は、モバイルネットワークの能力と境界を広げて、デジタル・ツインやユビキタスなインテリジェンスという未来像を実現することですが、これには産業界の継続的な協力や技術革新が必要です。そのため、当社China Mobile Research Instituteの6G部門とローデ・シュワルツがJCASの研究で協力できることを大変歓迎しています。この協力がさらに深まり、テスト・シナリオや仕様、主要な技術などにおいて意見が集約され、将来の規格化や産業化の確かな基盤へと発展していくものと期待を寄せています」。

一方、ローデ・シュワルツで製品およびシステムを統括するHailiang Jinも次のように述べています。「China Mobile Research Instituteとローデ・シュワルツの連携により、6G JCASで業界をリードする成果が得られたことを大きく評価しています。私ども両社はさらなる協力を通じて、もっと多くのブレークスルーを実現し、6Gネットワークによる物理空間のセンシング能力を完全に検証できるようにしたいと考えています。さらに、他の主要な6G技術でも協力し、6Gの新時代を切り拓いていけることを望んでいます」。

ローデ・シュワルツの6Gテストソリューションについて詳しくは、https://www.rohde-schwarz.com/6g をご覧ください。

お問い合わせ

欧州(本社):Christian Mokry(電話:+49 89 4129 0、email:press@rohde-schwarz.com)

北米:Dominique Loberg(電話:+1 503 523-7951、email:Dominique.Loberg @rsa.rohde-schwarz.com)

アジア太平洋地域:Wen Shi Tong(電話:+65 6 307-0029、email:press.apac@rohde-schwarz.com)

すべてのプレスリリースは、画像のダウンロードを含め、http://www.press.rohde-schwarz.comからインターネットでご提供しています。

ローデ・シュワルツについて

ローデ・シュワルツは、より安全に“つながる”社会の実現に向けた基盤を整えようと取り組む先駆的企業のなかでも、特に技術指向のグループとして、試験・計測などを始めとする技術システムやネットワークおよびサイバーセキュリティにおけるトップレベルのソリューションを提供しています。設立から85年以上にわたり、世界中の産業界や行政機関のお客様の信頼できるパートナーとして歩んできました。そのローデ・シュワルツでは、2021年6月30日現在、全世界で約13,000名の従業員が活躍しています。2020/2021会計年度(昨年7月から本年6月まで)には独立した企業グループとして23.4億ユーロの売上を達成しました。本社はドイツ・ミュンヘンに構えています。

R&S®はRohde & Schwarz GmbH & Co. KGの登録商標です。

東京都新宿区西新宿7-20-1 住友不動産西新宿ビル27階

〒160-0023

関野 敏正

電話番号: +81 3 5925 1270/1290

Toshimasa.Sekino@rohde-schwarz.com

www.rohde-schwarz.com/jp

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Christian Mokry
PR Manager Test & measurement
+49 89 412913052
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Rohde & Schwarz

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度(昨年7月から本年6月まで)には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。


R&S®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG.の登録商標です。

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