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Tokyo 6月 03, 2021

ローデ・シュワルツがHEAD acoustics社とともに、音声サービス5G voice over NR(VoNR)向け試験ソリュー ションを実証

ローデ・シュワルツはHEAD acoustics社と協力し、5G NRを介した音声サービス(VoNR)の検証に成功しま した。この試験ソリューションには、HEAD acoustics社のハードウェア・プラットフォームlabCOREと測定 分析ソフトウェアACQUAに加えて、最新世代の広帯域無線通信テスタR&S CMX500を活用しました。その構成 により、5G(VoNR)と4G(VoLTE)ネットワークの両方で音声通信のシミュレーションが可能となっていま す。したがって5G対応通信機器メーカーは、市場投入前の早い段階から機器の音声品質をテストできます。 なお、同ソリューションは、2021年2月に上海で開催のモバイル・ワールド・コングレス(Mobile World Congress:MWC)で初公開したものです。

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上海でのMWC で公開した5G VoNR音声サービス向け試験ソリューション

このローデ・シュワルツの試験ソリューションは、2G・3G・LTE・WLANそれぞれで挑戦と実証を重ねてきたR&S CMW500広帯域無線通信テスタをベースとしています。今回、5G NRのテストが行えるようにR&SCMX500無線通信テスタでアップグレードし、スタンドアローン(SA)方式と非スタンドアローン(NSA)方式いずれのTDDおよびFDDモードでも5G NR対応機器を試験できるようにしました。R&S CMX500は、Sub-6(FR1)とmmWave(FR2)の周波数帯をサポートしており、VoLTE 通話のほかSA方式とNSA方式の両方のVoNR通話に必要なすべての技術が整っています。

テスト対象の携帯電話は、ユースケースに応じてシミュレートした4Gあるいは5Gモバイル・ネットワークを介し、R&S CMX500プラットフォームに内蔵のIPマルチメディア・システム(IMS)サーバに登録できます。一方、labCOREシステムは、このユースケースのために特別に開発したIMSサーバのIPフォワード・モードを用いて、Ethernetケーブルにより接続されています。そのため、ユーザーはR&S CMX500によって確立した通話の音声データを直接labCOREシステムへ送信して、音声品質の詳細な分析が行えます。このモードにより、同システムは5G音声コーデックとしてEVS(Enhanced Voice Service)、AMR-WB、AMR-NBに完全に対応しています。また、HEAD acoustics社がTS 26 131-32仕様に合わせて開発したACQUA測定分析ソフトウェアのテストスイートを用いたことで、重要なあらゆる音響仕様にも完全対応したシステムとなっています。こうした信頼性の高いソリューションを使えば、5G対応通信機器のメーカーは、いち早くデバイスの音声品質をテストして、5G音声サービスの登場に備えることができます。

HEAD acoustics社通信部門の営業マネージャChristian Schüring氏は次のように説明しています。「当社のlabCOREプラットフォームとローデ・シュワルツの無線通信テスタの相互運用というのは、5G機器の通信品質を試験・最適化するうえで、私どものお客様にとって画期的な技術展開と言えます」。

また、ローデ・シュワルツのモバイル無線テスタを統括する上席副社長Christoph Pointnerも次のように話しています。「HEAD acoustics社とは、これまでもR&S CMW500プラットフォームによる2G・3G・4Gに対応した音声品質分析という分野で優れた協力関係を築いてきましたが、さらに当社R&S CMX500による5G対応へと発展を遂げました。このような協力をもとに検証した試験ソリューションですので、再現性のあるテスト結果が得られ、機器メーカーのほかにもネットワーク事業者の皆様に、すぐにでも確実な5G音声の最適化を実現いただけます」。

ローデ・シュワルツは、モバイル通信向けソリューションのリーディング・プロバイダとして、すべての通信産業のお客様にいっそう包括的な試験ソリューションを提供すべく、業界のパートナー企業とともに将来的な5Gや6Gの機能面での難しい課題に率先して取り組んでいます。

ローデ・シュワルツの5G NR向け試験ソリューションについて詳しくは、https://www.rohde-schwarz.com/_229437.html をご覧ください。

ローデ・シュワルツについて

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度(昨年7月から本年6月まで)には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。

R&S®およびCERTIUM®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KGの登録商標です。

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