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Tokyo 6月 15, 2022

ローデ・シュワルツがR&S RTPハイパフォーマンス・オシロスコープを強化 - リアルタイムシグナル・イン テグリティのさらなる向上に向けて

ローデ・シュワルツは、定評のあるR&S RTPオシロスコープの卓越した性能に、機能強化したユーザーインターフェースと大型ディスプレイを組み合わせました。その結果、モダンなルック&フィールを持ち、一段と柔軟性の高いコンパクトなオシロスコープとして、リアルタイムな高性能シグナル・インテグリティをご提供できるものとなりました。

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R&S RTPの新モデルは、機能を強化したユーザーインターフェースと大型ディスプレイを備えています。

ローデ・シュワルツは、新世代のR&S RTPハイパフォーマンス・オシロスコープを発売しました。高水準なシグナル・インテグリティ測定と可能な限りの高速な波形捕捉速度を兼ね備え、リアルタイムな解析が行えます。また、この新モデルには、より大型で明るいフルHD の13.3インチ・タッチスクリーンを搭載して、フロントパネルの設計を完全に見直しました。ユーザーは鮮明な16:9のスクリーンを活用して、設定を素早く切り替えたり、変更しながら波形を表示できます。フロントパネルは直観的に操作でき、測定器としての主要な設定へも迅速に直接アクセスできるため生産性が向上します。そのうえ、卓上の占有スペースが最小限で済むように、測定器全体のフットプリントについてもいっさい妥協はしていません。

ローデ・シュワルツのオシロスコープ担当副社長Dr. Andreas Wernerは次のように説明しています。「R&SRTPのアップデートを決めたとき、まず当社の研究開発エンジニアが最優先としたのは、全体的な使いやすさを改善して、テストを担当するエンジニアの皆様が測定機器の操作ではなく、設計上の問題に集中できるようにすることでした。当社のオシロスコープは、お客様の期待する卓越した性能と柔軟性を非常に小さいフットプリントにまとめてご提供しています。そのため発売以来、リアルタイムなシグナル・インテグリティ解析には最適だとの評価いただいてきましたが、今回、それがいっそう向上します」。

R&S RTPハイパフォーマンス・オシロスコープは、最大サンプルレートを40 Gサンプル/秒として、異なる帯域幅4 GHz~16 GHzに対応のモデルを利用いただけます。いずれのモデルも帯域幅16 GHzまでのアップグレードをサポートしています。R&S RTPの核心は、取込と処理に特化したローデ・シュワルツのASICであり、これが750,000波形/秒という比類ない波形捕捉速度を可能にし、エンジニアがもっと容易に回路基板の欠陥を発見・抽出し、解析できるようにしています。またローデ・シュワルツは、長い事象やシーケンスを確実に取得して解析できるように、チャンネルあたりの標準レコード長を100 Mポイントへと拡大しました。チャンネルあたり最大3 Gポイントへとアップグレードできるオプションもご用意しています。このような優れた能力が追加されたことにより、R&S RTPは同クラスにおける新たなベンチマークと位置付けられるものとなりました。

16 Gbpsのクロック・データ・リカバリーを実装したハードウェア(ハードウェアCDR)によって、リアルタイム・アイ・ダイアグラムを使った高速シリアル通信インターフェースの長時間モニタリングが可能であることも、R&S RTPの注目機能の一つです。新オプションのR&S RTP-K136とK137では、それぞれ最大8 Gbpsと16 Gbpsのデータ速度で取得したデータ・ストリームにおけるビット・シーケンスのアイ解析をサポートしています。そのビット・スライシングのタイミングは、常時稼働しているハードウェアCDRに基づいていますので、ソフトウェア・ベースのCDRによる従来のポスト処理と比べてデータの漏れがないという強みがあります。ユーザーは、この機能をR&S RTPのリアルタイムなディエンベッティングや、同じくリアルタイムな波形演算による差動機能と組み合わせて、短時間のうちに信号の異常を探してデバッグを済ませること1/2ができます。

このように幅広いアプリケーションをサポートすると同時に、ローデ・シュワルツでは新しいR&S RTP-K39ユーザー定義演算オプションを用意して、いっそう柔軟性を高めています。同オプションを使えば、テスト担当エンジニアはPythonスクリプトを呼び出して複雑な計算を行い、その結果を演算シグナルとしてオシロスコープに表示させることが可能になります。そのため、ユーザーの必要に応じた取得データの解析に無限の可能性が広がります。その他、新しいアプリケーション・オプションにはコンプライアンス・テスト用のR&S RTP-K27 MIPI D-PHY V2.1/2.5、 R&S RTP-K28 MIPI C-PHY V2.1、R&S RTP-K102 USB 3.2 Gen 1 & 2RXがあります。これらはR&S ScopeSuiteコンプライアンス試験フレームワークを活用して、画像ベースのガイドに従ってテストを自動化し、その結果を試験レポートにまとめることができます。

R&S RTPはフットプリントが競合製品の半分ほどと、市場でもっともコンパクトかつ軽量なハイパフォーマンス・オシロスコープです。さらに、洗練された冷却コンセプトと静音ファンによって、同クラスでもっとも静かなオシロスコープになっています。

ローデ・シュワルツは、ドイツ・ニュルンベルクで6月21~23日に開催の展示会embedded world 2022・小間番号4-218において、この新しいR&S RTPの初公開デモを行います。なお、新しいR&S RTPハイパフォーマンス・オシロスコープは、すでにローデ・シュワルツからご購入いただけるようになっています。詳しくは、www.rohde-schwarz.com/rtp をご覧ください。

ローデ・シュワルツについて

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度(昨年7月から本年6月まで)には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。

R&S®およびCERTIUM®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KGの登録商標です。

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