登録済み放送用トランスミッターのエミッションパラメータの自動モニタリング

あらゆる国の規制機関は、登録済み(放送用)トランスミッターの割り当て周波数の正しい使用とエミッションパラメータを継続的にモニターする責任を負っています。また、他の周波数の不正な使用を検出することも必要です。

そのために、問題の周波数を自動的にモニターして、不適合の動作、重大な問題、周波数の正しくない使用を迅速に検出し、モニタリング・コントロール・センター(MCC)にアラームを送って、オペレーターが対策を決定できるようにする必要があります。使用するモニタリング機器は、いくつかの要件を満たす必要があります。

  • 広い周波数レンジ
  • 短時間で簡単に設置できること
  • 特別な部屋を必要としない小型の屋外用機器
  • さまざまな種類と範囲の電源(AC/DC)
  • 容易なネットワーク統合(無線、電話回線等)
  • 自動動作およびアラーム送信
  • 高いコストパフォーマンス

モニタリングソリューション

コンパクトな¸UMS100 屋外用モニタリングシステムは、カバレージ範囲内の必要なすべての周波数レンジとトランスミッターを自動的にモニターするために最適なソリューションです。必要な¸UMS100システムの数と配置する場所は、モニターする地域の地形とトポロジー、およびモニターする信号を発生するデバイスの動作RFパワーによって決まります。

¸UMS100システムはすべて、MCCからリモート制御され、管理されます。¸UMS100をMCCに接続するには、LAN/WANの他に、GSMやCDMAなどの規格に基づく携帯電話データサービスを利用した無線接続も使用できます。

自動モードでは、¸UMS100は現在の測定値とユーザー定義の基準スペクトラムをその場で比較します。アラーム基準のどれかが満たされた場合は、アラームメッセージが自動的に作成され、MCCに送られます。これに加えて、オーディオ記録を開始することができます。

アプリケーション

MCCでは、強力な¸ARGUSプラットフォームが実行され、すべての¸UMS100システムへの容易なアクセスを実現します。直接の対話型アクセス以外に、優先される動作モードは自動測定です。測定が定義されると、¸UMS100の内蔵プロセッサが、測定を継続的に、または選択したタイムスロット内で自動的に実行するので、その後のオペレーター操作やネットワーク接続は不要です。このため、運用コストを大幅に削減できます。測定結果は保存して、表やグラフィックスの形で表示できます。¸UMS100で作成されたアラームメッセージは、下の図のように、MCCの一般ログファイルに記録されます(未処理のエントリーは赤で示されています)。

動作設定に応じて、MCCは定期的にUMS100をポーリングして測定結果を要求することも、¸UMS100が疑わしい信号を検出してアラームメッセージを自動的に作成し、送信してくるのを待つこともできます。

アラームを受信したら、MCCのオペレーターは、どのような対策を採るかを決定する必要があります。

  • ¸UMS100を使用して復調したオーディオ周波数の音を聴く
  • アラームの原因となった信号に対して詳細な測定を実行する
  • 特殊なモニタリング車両を問題の地域に派遣する

¸UMS100は、きわめてコストパフォーマンスの高い、コンパクトで信頼性の高いスタンドアロンのモニタリングシステムとして設計されています。最小持続時間1~2秒程度の信号を、高い信頼性で検出できます。

登録済み放送用トランスミッターのエミッションパラメータの自動モニタリング
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