5G NR

CMX500によるデータスループットの測定

TDDダウンリンクモードのNR FR1のためのソリューションとヒント

5G New Radio(NR)は、3GPPによって仕様化された無線テクノロジーで、3GPPリリース15で初めて公開されました。これは、高度モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、および超高信頼低遅延通信(URLLC)という3つのユースケースをターゲットに設計されています。これら3つのユースケースのうち、eMBBは、実はLTE規格からさらに進化したモバイルブロードバンド通信です。IMT-2020が定義した技術性能要件によれば、5Gテクノロジーを採用することで、eMBBアプリケーションのピークデータレートは、ダウンリンク方向で20 Gbps、アップリンク方向で10 Gbpsに達する見込みです。eMBBの代表的なユースケースは、高解像度8Kのビデオストリーミング、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)などの、データを大量に消費するアプリケーションです。

制御可能かつ決定論的なテスト条件下で、5G対応のユーザー機器(UE)を達成可能な最大データスループットに関して検証することは、製品の設計段階にて不可欠なプロセスです。データスループットのボトルネックを特定して性能重視の検証を行ったり、ゴールデンデバイスに対して製品ベンチマークを実施したりすれば、最終的なユーザー体感を飛躍的に向上させることができます。

このドキュメントでは、E-UTRAN New-radio Dual Connectivity(ENDC)動作モードでTDDデュプレックスモードを使用する5G NR周波数レンジ1(FR1)に焦点を当てます。5G NR物理層はかなりの柔軟性を提供するため、こちらでは、被試験デバイス(DUT)の最大スループット能力をシミュレートするための関連パラメータの設定に関するガイドラインのようなものを提供することを目的にしています。記載されているR&Sソリューションの現状は、アプリケーションノート作成時のものです。掲載されている機能セットは常に進化しているので、使用されているスクリーンショットやパラメータは変更されている場合があります。

Name
Type
Version
Date
Size
Measuring Data Throughput with the CMX500 | 1SL379
Type
アプリケーション・ノート
Version
2e
Date
Sep 01, 2022
Size
9 MB
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