FAQs from Rohde & Schwarz

1 ms未満の確度での600 ms RFパルス/バースト測定は?

質問

FSIQで、1 ms未満の確度で600 msのパルス長を測定するにはどうすればよいですか?パルス長測定の最大確度は、データ・シートに示されている確度より高くなければなりません。タイム・ドメインの問題は、500個の表示ポイントにあるように思われます。600 msのパルス長の1 % Fs(フル・スケール)は±6 msです。これでは大き過ぎます。確度を高めるには、どのような設定が必要ですか?

回答

これを1回の掃引で行うことはできませんが、2回の掃引に分割してトリガ・オフセットを

使用する必要があります。そうすることにより、立ち下がりエッジを測定できます。

トリガ・イベントと掃引はオフセットを持つため、

立ち上がり時間も測定する必要があるということを覚えておいてください。

最初に、立ち上がりエッジのオフセットを測定する必要があります。

ビデオ・トリガを開始し、パルス信号の立ち上がりエッジを観察します。

今度は、ビデオ・トリガ・ポイントのレベルを選択します(例:立ち上がりエッジの50 %のレベル)。

これが新しいトリガ・ポイントになります。

次に、595 msのオフセット遅延を選択します。

ビデオ・トリガから595 ms後にディスプレイが起動するので、0.5 ms/divを選択します。

これで、表示画面の終わりに立ち上がりエッジが表示されるはずです(画面は595 msから始まり、600 msで終わります)。

立ち上がりエッジが表示されず、レベルが高い場合は、598 msのオフセットを使用することができます。レベルが低い場合は、592 msなどを使用してください。

画面上に600 msのパルス全体を表示するより、確度が約100倍向上します。