FAQs from Rohde & Schwarz

EMC32、EMI自動テストでのターンテーブルの最終調整が制限されたレンジで動作しない

説明

ターンテーブルを使用する際に、「定義済みレンジ」(60°~)がある場合でも、最終調整がフルレンジ(-180~+180°)で動作します。

解決策

これは起こりうることであり、意図された動作です。理解しやすいように、背景を解説します。

1. ターンテーブルのレンジ-180~+180°は、追加のレンジ(例:-210~+210°)をサポートしません。
2. 例えば、プレビューまたはズーム測定で、重要な周波数が-160°に存在することがわかったとします。
3. 探索レンジを60°に設定してある場合、ソフトウェアは-160°-30°=-190°から-160+30°=-130°までを探索する必要があります。
4. 最小角度は-180に設定されているので、調整アルゴリズムは、この探索レンジをカバーするために、-180°~-130°と170°~180°を測定する必要があります。
5. 測定を-130°で止め、170°に移動してから測定を再開して、わずか10°の測定を行うのでは、余計に時間がかかるため、このような場合はレンジ全体を測定するようにハードコードされています。→これによる結果への悪影響はありません。

これを回避する方法は、以下のとおりです。

a)アクセサリ設定で「レンジクリッピング」をオンにします。→探索レンジが縮小されます。
b)ハードウェアが対応していれば、ターンテーブルのレンジを両側に30°拡大します。

EMC32、EMI自動テストでのターンテーブルの最終調整が制限されたレンジで動作しない