Satellite Industry Days 2022

Satellite Industry Days 2022

パート3

次世代の衛星テクノロジーの影響について

方向探知と無線測位の概要

衛星産業におけるテクノロジーの進化により、GEO、MEO、LEOの各軌道でのハイスループット/超ハイスループット衛星の利用が可能になりました。新しい衛星コンステレーションにより、これまでサービスが提供されていなかったエリアにおいて、信頼性の高い高速データ通信およびインターネット通信への道が開かれます。

ソフトウェア定義/制御のペイロード(ソフトウェアによる機能変更など)により、衛星がすでに軌道に乗っている場合でも、衛星オペレーターだけでなく、エンドユーザーでさえも、フットプリントカバレッジや帯域幅割り当てを再設定できます。このため、新しい運用上の要件に柔軟に対応することができるので、コストの削減につながります。

技術革新により、新たな可能性が切り開かれるだけでなく、新たな課題も提起されます。これについては、Satellite Industry Daysの第3回で取り扱っています。

オンデマンドビデオをご覧になり、以下をご確認ください。

  • 極ハイスループット衛星用のデジタル地上セグメントを支えるインフラの配備方法。
  • NewSpace(ニュースペース「新宇宙産業」)に向けたアンテナ端子テストの有効化方法。
  • 柔軟性の高いハイスループットのデジタルペイロードに応じた衛星の軌道上でのテストの進化。
  • 軌道上の再プログラム可能な衛星が、柔軟性の新しい基準をどのように打ち立て、主に変化の激しい流動性の高い市場にどのように対応することができるか。
  • 各軌道の利点の活用方法および多軌道衛星通信のオーケストレーション方法。
Satellite Industry Daysパート3 - 宇宙からの眺め

Satellite Industry Daysパート3 - 宇宙からの眺め

R&S Satellite Industry Daysパート3では、業界をリードするエキスパートが加わって、開発サイクルと製造サイクルを短縮し、コストを削減する次世代のテクノロジーを導入することにより、次世代の宇宙産業が従来の宇宙産業にどのように変革をもたらすかを説明しています。
NewSpace(ニュースペース)とそのすべての不可欠なコンポーネントの概要については、インフォグラフィックをご覧ください。

オンデマンドリソース

VHTS and digital ground - WORK Microwave

VHTSとデジタル地上局 - WORK Microwave

このプレゼンテーションでは、SATCOMとSPACECOM用のデジタル地上セグメントを支えるインフラの概要、特に、RF信号とデジタルドメイン間のリンクについて説明します。システムインテグレーターやシステムオペレーターが、テレポートインフラのアナログからデジタルへの最適な移行方法を理解するのに役立ちます。プレゼンテーションでは、例えば、A/DコンバーターやD/Aコンバーターの性能を最適化するためのダイナミックレンジとノイズフロアに対する帯域幅との比較検討など、設計上のいくつかの重要な側面についても解説します。さらに、特にKaバンドやVバンドの広帯域回路について、デジタルIFによってエンジニアの設計の自由度が大幅に高まる理由を説明します。

Enabling antenna terminal testing for New Space

NewSpace(ニュースペース)向けのアンテナ端子テストの有効化 - ローデ・シュワルツ

新しいLEO/MEOコンステレーションは、ユーザー端末を必要とするエンドユーザーに広大な新しい市場をもたらします。アンテナ、特にフェーズドアレイ・アンテナは、接続に対するユーザーの要求や軌道および周波数バンド全体のアジリティーの向上に対するプロバイダーの要件に対応するための重要なテクノロジーです。適切な動作を確保するための効率的なテストがきわめて重要です。このプレゼンテーションでは、サイズ、形状、重量の異なるデバイスのテストに起因する課題や、大衆向けユーザー端末用のコンパクトなテストソリューションを用いることによるこれらの課題への効率的な対応方法について概説します。

Evolution of satellite in-orbit testing in response to flexible high-throughput digital payloads - Calian

柔軟性の高いハイスループットのデジタルペイロードに応じた衛星の軌道上でのテストの進化 - Calian

打ち上げ後の通信衛星のトランスポーダーの性能の検証には、軌道上試験システムを使用します。帯域幅の拡大と周波数の向上によるソフトウェア定義/制御で超ハイスループット衛星を実現する宇宙機のペイロードの進化は、軌道上試験システムに適応しています。このプレゼンテーションでは、軌道上の複雑な衛星トランスポンダーのテスト中に遭遇するいくつかの技術的な課題、および電子計測機器の進歩によってこれらの課題がどのように解決されて来たかに焦点を当てて解説します。

Software Defined Satellites - EUTELSAT

ソフトウェア定義/制御の衛星 - Eutelsat

Eutelsat Quantum衛星は、2022年から東経48度で運用されており、クライアントベースのソフトウェア定義によるフットプリント(衛星からの電波を直接送受信可能な区域 = サービスエリア)の制御や周波数割り当てに対応する無類の技術力を備えています。このプレゼンテーションでは、Quantumは何を表しているか、Eutelsat社の顧客の特定のニーズに応じたその使用方法について概説します。さらに、Quantum CMRS(Communication Mission Reconfiguration Software:通信ミッション再構成ソフトウェア)から例を挙げて示します。これにより、ユーザーは、セキュアな地上接続を用いてミッションペイロードの構成を設計することができます。

Vision for Satellite Communications in 5 & 6G networks – Airbus

5/6Gネットワークの衛星通信のビジョン – Airbus

このプレゼンテーションでは、5Gおよび6GネットワークにおけるGEO、LEO、MEOシステムの役割を取り上げます。また、最終段階はGEO、MEO、LEOの完全に相互接続された「スペースワイドウェブ」で、すべてが連携して高速ルーターによる再生型オンボード処理、パケットスイッチング、スペースワイドウェブの「ノード」間のレーザーおよびRF衛星間リンクを活用するという、Airbus社の見解について詳しく解説します。

講師

Jörg Rockstroh

WORK Microwave、ビジネス開発ディレクター

Jörg Rockstroh氏は、ビジネス開発ディレクターとして、WORK Microwaveの戦略およびイノベーションプログラムをリードしています。同時に、デジタル製品のディレクターも務めており、同社のデジタル衛星通信ポートフォリオの製品ロードマップを管理しています。それ以前は、さまざまなエンジニアの役職に就き、衛星モデム製品ラインの開発を担当していました。

Jörg Rockstroh

Günter Pfeifer

ローデ・シュワルツ、OTAチャンバーのプロダクトマネージャー

Günter Pfeiferは、1997年にローデ・シュワルツに入社後、さまざまなR&S無線機テスタのプロダクトマネージャーとして、18年間にわたってモバイル通信の分野に携わって来ました。OTA製品の管理チームに参加する前は、モバイルブロードバンドのトピックに関する専門知識があるため、5Gテクノロジーの管理に関与していました。Pfeiferは、ドイツのケンプテンにある応用科学大学で電気工学の学位を取得しています。

Günter Pfeifer

Peter Waskowic

Calian、衛星通信製品ディレクター

Peter Waskowic氏は、Calian社の衛星通信製品担当ディレクターです。同社に25年以上勤務し、特に衛星の電子計測とモニタリングの分野のハードウェア製品とソフトウェア製品の両方の開発に重点的に取り組んで来ました。同氏のチーム目標は、革新的で高性能な製品を顧客に提供することです。Waskowic氏は、プロフェッショナルエンジニアです。カナダのサスカチュワン大学で電気工学修士号を取得しています。

Peter Waskowic

Andreas Voigt

Eutelsat、サービス運用シニアエンジニア

Andreas Voigt氏は、Eutelsat社のビデオ事業分野のサービス運用でシニアエンジニアとして勤務しています。同氏はナレッジリソースおよびトレーナーの役割を担っており、同時に、Eutelsat社のコントロールセンターのインシデント/問題/変革管理の最上級コンサルタントでもあります。それに加えて、Eutelsat社を代表して、Satellite Innovation Group(SIG)のディレクターに選出されました。SIGでAIワーキンググループをリードしています。

Andreas Voigt

Glyn Thomas

Airbus Defence and Space、ペイロードプロダクトマネージャー兼シニアエキスパート

Glyn Thomas氏は、商用と政府用の両方に対応する柔軟性の高い処理済みHTSペイロードのシニアエキスパートです。GEO、MEO、LEOをカバーする、Airbus Defence and Space社内のペイロード戦略全体を担当しています。以前は、研究開発を管理し、柔軟性の高い通信ペイロードの分野で多くの重要な特許を生み出しました。Thomas氏は、スコットランドのセント・アンドルーズ大学を卒業し、理論物理学の学位を取得しています。また、マイクロ波固体物理学の修士号も取得しています。

Glyn Thomas
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