ローデ・シュワルツのサービスサポート

ケーススタディ:MixComm

ケーススタディ/MixComm

独自プロセスによる、ミリ波デバイスの特性評価および検証における新しい課題への対応

MixCommは、RF‑SOI(Radio Frequency Silicon on Insulator)と呼ばれるCMOSプロセスを使用したミリ波のAntennas to Algorithms™ソリューションを開発するファブレス半導体企業です。RF‑SOIベースの独自アーキテクチャーにより、画期的な出力パワー、効率および集積の卓越した組み合わせを実現しています。MixCommのフロントエンドモジュールは、5Gミリ波のインフラおよびユーザー機器アプリケーションに特に有用です。

適切なソリューションを作成するために、MixCommは、迅速にすべてのデバイス特性評価/検証を実行して、高速ビームスイッチングなどの課題に対応する必要があります。ビームスイッチング速度のテストは、MixCommデバイスのチャネル変更と一致させる必要があります。そのため、DUTのスイッチングに一致する、信号発生器とシグナル・アナライザの正確な同期が求められます。

MixCommは、信号発生器とシグナル・アナライザの間で正確な時間同期ができる電子計測器が必要でした。この要件に対応するために、ローデ・シュワルツとMixCommは共同で特別な手法を開発しました。ローデ・シュワルツの現地アプリケーションスペシャリストとMixCommのエンジニアは、現場で話し合うことで、実用的なテストソリューションを構築しました。

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CMOSテクノロジーは安価ですが、RF性能が制限されます。RF‑SOIは、RF性能を向上させるためのトランジスタ、サブストレートおよびバックエンドの設計に関して独自の利点を提供します。さらに、RF‑SOIは、III-Vプロセスでは不可能なデジタル集積が可能です。そのため、RF‑SOIは、高集積化ミリ波製品に最適です。

独自のMixCommアーキテクチャーは、RF‑SOIの利点を基盤としており、高い出力パワーと同時に卓越した効率と集積を実現しています。このような画期的なソリューションには、専用のRFテスト機器が必要になります。MixCommのフロントエンド機能を検証し、保証するためにローデ・シュワルツを選択することは論理的ステップでした。ローデ・シュワルツにとって、斬新なソリューションを所有する新たなテクノロジーリーダーと協働する機会は、緊密な連携の後押しになりました。

MixCommのSUMMIT 2629TM 28 GHzビームフォーミングフロントエンドIC
MixCommのSUMMIT 2629TM 28 GHzビームフォーミングフロントエンドIC
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当社のソリューション

ローデ・シュワルツは、迅速にすべてのデバイス特性評価/検証を実行できるソリューションを提供することで、MixCommの目標達成を支援しました。配置された電子計測器のセットアップは、5G FR2アプリケーション用のR&S®SMW200A ベクトル信号発生器とR&S®FSW シグナル・スペクトラム・アナライザで構成されています。ローデ・シュワルツとMixCommの協力関係は、単なるお客様とサプライヤーの責任を超えるものでした。両社は共同で、あるビーム方向から別のビーム方向へのスイッチング速度を特性評価する手法を開発しました。これは、5Gに見られるような高速に変化するメインローブが、高速に変化するチャネルに適応する能力を示す重要な指標です。

利点

MixCommは、自社のミリ波フロントエンドソリューションを高速で特性評価するために、ローデ・シュワルツのクラス最高の電子計測器を活用しています。さらに、ローデ・シュワルツの機器をリモートでアクセスして制御することができるため、MixCommチームはオンサイトでもオフサイトでも柔軟に機器を配置できるようになりました。MixCommがローデ・シュワルツと連携するようになった最初の決定的な理由は、企業規模に関係なく、卓越した専門的知識とローカルサポートでした。もう1つの理由は、R&S®SMW200AとR&S®FSWが提供する非常に優れた2 GHzの内部変調と復調帯域幅です。これは、MixCommのすべての技術的要件に適合しました。MixCommの製品は、最初に5Gのミリ波インフラアプリケーションに展開されます。MixComm Summit 2629™は、2020年のMobile Breakthrough Awardsプログラムで「Broadband Innovation of the Year」賞を受賞しました。ローデ・シュワルツのサポートにより、MixCommが受賞した高度なテクノロジーは、ミリ波の性能を促進し、5Gなどの急速に成長するアプリケーションの潜在能力を引き出しています。

Statements

Harish Krishnan

「ローデ・シュワルツのソリューションは、測定システムの適用限界なしで多くの厳格なテストケースを評価することができます。それと同時に、最小限の再構成でさまざまな性能ポイントにまたがって幅広いテストを実行するための柔軟性も提供してくれます。」

Dr. Harish Krishnaswamy、MixComm共同創業者兼最高技術責任者(CTO)

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