電圧制御発振器(VCO)は、入力信号の定義により出力周波数を制御する発信器です。ブロック図に示すように、多くは、フェーズロックループ(PLL)デザインを使用して、閉ループサーボで使用されます。補正用フィードバックのない開ループ制御で使用されることもあります。
周波数の設定精度はさまざまな要因に依存し、その中にはVCOのリニアリティー、位相検波器の能力、周波数ディバイダーの能力が含まれます。アナログ電圧がシステムの出力周波数を制御するため、デザイナーが目標とするのはVCO内部での入力電圧から出力周波数へのリニア変換です。開ループ制御の場合は、これがさらに重要になります。周波数対電圧のプロットから、VCO動作の原理がわかります。チューニングスロープ対電圧のグラフから、リニアリティーに関する詳細がわかります。VCOの特性評価中に外部の影響を除去するために、クリーンで低ノイズのDC電源が要求されるのは明らかです。
もう1つ、VCOの特性として重要なのが位相雑音レベルです。一般的に、位相雑音は、VCOを使用する特定の目標周波数で測定します。周波数レンジ全体を見ると、位相雑音レベルは周波数の増加と共に増加し、これは予想どおりの挙動です。とはいえ、高度に統合されたデザインでは、特定の周波数で干渉が生じて位相雑音が予期せず増加する原因になることがあります。位相雑音対電圧のグラフを見ると、そのような不要な効果を見つける役に立ちます。
Webinar: Voltage controlled oscillator (VCO) verification
This Webinar is intended for engineers involved with Voltage Controlled Oscillators (VCO) both designing and integrating into systems.