コンポジットビデオ同期信号は、テレビ画像の輝度（一般的に白黒テレビと呼ばれる）情報を伝送します。ビデオ信号にカラーを含めるには、カラー情報を追加する必要があります。フランスでは、この要件を満たすために、SECAM（Séquentiel Couleur à Mémoire）規格が導入されました。PALやNTSCではアナログIQ変調された搬送波が用いられるのに対し、SECAMでは4.25 MHzと4.406 MHzの2つのFM搬送が用いられます。これらの搬送波のそれぞれが1つの色差信号を伝送します。輝度情報とカラー情報の組み合わせによって、コンポジット・カラー・ビデオ信号（CCVS）が作成されます。SECAMは、フランスと旧東側ブロックの国などで用いられています。
