3GPP基地局コンフォーマンステスト

TS 38.104に準拠した基地局に関する3GPP仕様の適合

6Gの技術的バックボーンを構成するのは何か？

基地局は、設置場所で稼働を開始する前に、現地のコンフォーマンステストに合格する必要があります。基地局については、3GPP仕様TS 38.141によって、基地局のトランスミッターとレシーバーの特性、および雑音およびフェージング条件下におけるレシーバー性能について定義されています。5G NRについては、伝導コンフォーマンステスト向けのTS 38.141-1と放射コンフォーマンステスト向けのTS 38.141-2に、3GPPの仕様と定義されている測定が記載されています。これらは、基地局のコンフォーマンスに関する3GPP TS 38.104要件について言及しています。

仕様に従って迅速にテストおよび測定するためには、簡単で使いやすい信号発生機能と、すべての個別測定の信号解析の標準化が不可欠です。3GPPコンフォーマンステストには、広い解析帯域幅、高度な解析機能、高い出力パワー、広帯域信号発生機能を備えた高性能の測定器が必要です。コストパフォーマンスの高い検証により、レシーバーが実環境下の性能要件を満たすことができるようにする必要があります。

基地局の進化に伴い、伝導方式での3GPP伝導コンフォーマンステストと、Over-The-Air（OTA）放射コンフォーマンステストを実行できるだけでは不十分です。

すべての3GPP基地局コンフォーマンステストに対応する最先端のテストソリューション

ローデ・シュワルツは、基地局コンフォーマンステストに対応する幅広いソリューションポートフォリオを提供しています。高性能の信号発生器やシグナル・アナライザから、シールドチャンバー環境などのターンキーテストシステムまで、幅広いソリューションをご用意しています。

通常、基地局のコンフォーマンステストには、ベクトル信号発生器とシグナル・スペクトラム・アナライザの組み合わせを使用します。 R&S®FSW シグナル・スペクトラム・アナライザは、基地局のトランスミッター／レシーバーのスプリアスエミッションのテストに最適なツールです。3GPPで定義されている基地局のコンフォーマンス測定を実行するためのパラメータをすべて備えています。

R&S®SMW200A ベクトル信号発生器は、基地局レシーバーの特性と性能のテストに最適なプラットフォームです。オプションのフェージングシミュレータを搭載すれば、ワンボックスソリューションを実現できます。 R&S®SMW200A は、必要な信号と干渉信号を作成し、対応するチャネルモデルのプリセットを使用してフェージングを実行し、AWGNを追加して、3GPP TS 38.141第8章の性能テストに必要なリアルタイムHARQフィードバック信号を提供することができます。

テストケース・ウィザードを利用すれば、FRC（固定基準チャネル）とTM（テストモデル）用の内蔵プリセットを使用して、関連するすべての仕様に準拠したテストケースをすばやく構成できます。

ローデ・シュワルツでは、5G BTSテスト向けの最先端のソリューションに加えて、Over-The-Air（OTA）コンフォーマンステスト向けのサイズとパフォーマンスが最適化されたさまざまな電波暗室を提供しています。例えば、 R&S®PWC200 FR1大規模MIMO基地局テスト向け小型平面波コンバーターや、 R&S®ATS1800C 5G NRミリ波信号向け3GPP準拠小型OTAチャンバーがあります。