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スペクトラム・アナライザからIQデータを読み込んでdBm値に変換する方法

質問

さまざまな方法で測定器からデータを取得できますが、最も簡単な方法は、ASCIIフォーマットでトレースデータを問い合わせる方法です。これは、信号の持続時間やパワーの測定のような簡単な解析には十分ですが、
ベクトル信号解析のようなものを実行しようとする場合には、IQフォーマットでデータを取得する必要があります。

以下に示す概要は、R&S FSW スペクトラム・アナライザ・ファミリーに関するものですが、他の測定器と若干、異なる場合があります。

次のSCPIコマンドでIQデータを読み込むことができます:TRAC:IQ:DATA:MEM?
出力される値の数は、設定レコード長の2倍になります。別の方法として、次のコマンドを使用すれば収集データの一部にアクセスすることができます:TRAC:IQ:DATA:MEM? x,y

推奨される方法は、測定器をシングル収集モードに設定して、必ず収集メモリ内のすべてのデータが最新の捕捉に入るようにすることです。

デフォルトでは、測定器はIQデータをブロックフォーマットで送信します:III…QQQ… → TRAC:IQ:DATA:FORM IQBL
データ処理またはプログラミングによっては、IQPairフォーマットに切り替えた方が使いやすい場合があります。これはインターリーブ済みのデータを出力します:IQIQIQ… → TRAC:IQ:DATA:FORM IQP

変換の例:

変換の例

掃引ポイント数とレコード長が一致しているとすれば、上記で得られた値は、Magnitude(振幅)ウィンドウの該当位置におけるFSWのマーカー読み値に相当します。

スペクトラム・アナライザからIQデータを読み込む方法

Magnitude(振幅)ウィンドウには、時間全体の収集帯域幅に含まれる全信号パワーの合計値が表示されます。

電子計測器のリモート制御の詳細については、測定器のユーザ・マニュアルおよびR&Sのウェブサイトを参照してください。