FAQs from Rohde & Schwarz

HMC804x - データロギング機能

質問

HMC804xのログ機能で実現できる最高のサンプリングレートはどれだけですか?

また、データを直接PCに記録できますか?

回答

1)内部(最大512kB)または外部メモリ(USBメモリなど、ドライブサイズによる制限あり)へのロギング

これは、機器から測定データを読み出すための最も簡単な方法です。

必要なのは、フロントパネルにUSBメモリを接続して、ロギングメニューで以下の設定を行うことだけです。

  • "MEAS" を押します。
  • "LOGGING" を押します。
  • CH1のU/I測定で最高のサンプリングレートで記録するには、ソフトキーと回転ノブを使用して下のスクリーンショットの設定を行います。
HMC804x - Data Logging Function
  • 測定をオンにすれば、ロギングは自動的に開始されます。
  • インターバルセクションでは、1 サンプリング/3600 秒から1000 サンプリング/秒までのレートを設定できます。デフォルトでは、1 サンプリング/秒に設定されています。
  • 高い収集レートでロギングを行う際には機器がロックされるため、他の設定を実行するにはこの機能をオフにする必要があります。

ロギングをオフにした後で、USBメモリをコンピューターに接続します。ロギング中に作成されるCSVファイルの例を以下に示します。

HMC804x - Data Logging Function

USBメモリをいちいち接続し直すのは実用的には不便なので、リモート制御オプションを使用してファイルをPCに転送することをお勧めします。Data:Data? SCPIコマンドを使用すれば転送できます。データをフォーマットしてローカルファイルに保存する操作は、別途行う必要があります。これには、R&S Forum Pythonインタープリターなどが使用できます。この動作原理を示すスクリプトが、Forumホームページの高度なフォーラム・スクリプト・サンプルの中に用意されています。

2)リモート制御を使用した連続測定

このモードで得られる測定データのレートは、80 sa/s未満です。ADCのサンプリングレートは、わずか10 Hzであることに注意してください。

この記事に添付されているPythonのサンプル(ローデ・シュワルツのウェブサイトから無料で入手できるR&S Forum Pythonインタープリターで作成)を使用して、独自に実験を行うこともできます。

これは収集レートのサンプルであり、コマンドのオーバーフローによる実行の重なり合いやブロックを防ぐ方法などが解説されています。また、応答時間も示されています。

HMC804x - Data Logging Function