5G New Radio デジタル規格

主な特長

3GPPリリース15、16、17準拠の5Gアップリンク／ダウンリンクFDD/TDD信号
FR1とFR2に向けたすべてのヌメロロジーとチャネル帯域幅
チャネルコード化とPDSCH/PUSCH空間多重化
テストケースウィザードで3GPP TS 38.141-1および38.141-2準拠のテストセットアップを容易に
信号発生チェーンの中間結果のロギング

5G New Radioの信号発生

5G NRソフトウェアオプションを使用すれば、アップリンク／ダウンリンクの5G NR信号設定が容易になります。このオプションは、規格で指定されているすべての波形、チャネル帯域幅、変調方式、およびヌメロロジーオプションに対応しています。直感的なGUIにより、多くのパラメータ（複数の帯域幅部分またはMIMOプリコード化）を直接測定器上で設定したり、WinIQSIM2を使用してデスクトップ上で設定することができます。
コンテキスト依存のヘルプメニュー、ダウンリンクのテストモデル用プリセット、アップリンクのFRC、および設定信号のグラフィカルなタイムプランなどにより、ワークフローの高速化と効率化を実現できます。中間信号発生チェーンの結果は容易にロギングでき、デバッグに使用できます。テストケースウィザードにより基地局テストのセットアップが容易になります。

クイックリンク

使用可能なモデル

特長と利点

すべての物理信号とチャネルをサポート

5G New Radio物理層をフレキシブルに設定

この5G NRソフトウェアオプションでは、3GPPのリリース15、16、17に準拠した物理層を実装できます。ダウンリンク／アップリンク物理チャネル、ヌメロロジー混合の複数の帯域幅部分のサポート、およびデータと制御情報のチャネルコード化、スプランブル、多重化などの重要な物理層機能のすべてに対応しています。このオプションでは、コンポーネント、モジュール、レシーバー、および基地局をテストするための規格に準拠した信号を利用できます。

MIMO、キャリアアグリゲーション（CA）、マルチユーザー

MIMO信号とキャリアアグリゲーション（CA）用の最大16のコンポーネントキャリアを容易に構成

5G NRソフトウェアオプションを使用すると、アンテナのフレキシブルなポートマッピングによる完全な空間多重化（MIMO）および送信ダイバーシティーに対応できます。最大16のコンポーネントキャリアのイントラキャリア／インターキャリアアグリゲーションを構成でき、クロスキャリアスケジューリングも可能です。
現実的なレシーバーテスト用に最大10人のスケジューリングされたユーザーを設定できます。

テストケース・ウィザードで基地局テストのセットアップを容易に

テストケースウィザードは、基地局コンプライアンステストで要求される3GPP TS 38.141-1に準拠したテスト信号の設定をサポートします。このため、定義されたテストケースに基づいて、必要な信号と干渉信号の定義済みの設定を選択できます。閉ループ基地局テストオプションにより、Section 8に記載のHARQフィードバックテストに必要な、5G NRアップリンクのテスト信号を動的に変化させることもできます。

物理層設定の簡素化

"Quick Settings"メニューでは、コンポーネントテスト用の5G NR信号を簡単に作成できます。チャネル帯域幅、サブキャリア間隔、変調、およびリソースブロック割り当てなどの重要なパラメータがワンクリックで変更できます。TDDスロット割り当てには、グラフィカル表示で設定可能な特殊なスロットが含まれます。

正確なレベル設定とクレストファクターの低減

周波数ドメインとタイムドメインにおける5G NR物理層の柔軟性により、出力パワーの設定が困難になることがあります。信号パワーの計算方法を定義するさまざまなモードが利用できます。これにより、基準帯域幅が自動設定されるため、正確なPRACH測定が可能になります。目標のクレストファクターがある信号を直接構成することができます（CFRオプションが必要です）。

デザインフローの最適化をサポート

デザイン検証と詳細デバッグのためのログファイル

フォワードエラー訂正を含め、信号処理チェーンから中間結果を捕捉するためにロギングポイントが設けられており、ビットストリームまたはI/Qサンプルファイルとして記録できます。このため、デザイナーは、レシーバーとトランスミッターの5G NR物理層のソフトウェア実装を検証し、詳細なデバッグに向けて解析することができます。