無線機の出荷検査

無線機の出荷検査

軍事用無線機テストのすべてのニーズに向けた1台の汎用無線機テスタ

従来のアナログ無線機や非セルラーデジタル無線機のプロフェッショナルユーザーの多くは、R&S®CMA180(NATOストックナンバー(NSN):6625-12-397-3866)を使用して、ポータブル兵士用無線機、オンボード戦術用無線機、または公共安全用APCO P-25無線機もしくはTETRA無線機の性能を検証しています。この無線機の性能を評価するテストセットは、ソフトウェア定義無線機の設計段階、出荷検査中、または修理と保守の際に使用することができます。

R&S®CMA180は、単一の無線機テスト構成において20 MHzの帯域幅と100 kHz~3 GHzの範囲で動作する無線システムのための無線通信テスタです。製造用のR&S®CMA-XRT100オプションにより、周波数レンジを6 GHzまで引き上げ、帯域幅を160 MHzまで広げ、一度に最大8個の無線機テストを並行して行うことができます。R&S®CMA180は、デジタル信号処理と高度な計算に基づくテクノロジー、わかりやすい操作機能や効率的な測定機能を内蔵しており、無線測定に必須のツールです。このオールインワンで多目的の無線機テストセットは、追加のツールなしに関係する測定をすべて行うことができ、小型で持ち運べるようになっています。

波形ダイアグラム

ローデ・シュワルツのテスト/測定のソリューションにより、アセンブリやコンポーネントのテストから無線通信システム全体の検証までのすべてのレベルで高い性能と信頼性を確保できます。

お客様のご要望をお聞きし、あらゆるレベルでサポートを提供します。

波形テストのためのワイドバンドI/Qデータ記録

無線機の品質保証

公共安全向け無線機の市場は、ETSIによってリリースされた新しい規格が発表されてからの過去20年間にわたって目覚ましい進化に直面してきました。これらの規格は当初から、法執行や公共安全業務を担う機関によって急速に適応され、数十年にわたって普及してきました。その良い例がMPT 1327規格(現在のアナログシステム)で、1980年代の法執行機関向けとして主流でした。この規格は、いまでも世界のいくつかの警察や消防隊で小規模に使用されています。APCO P25やTETRAなど、今日において主流の規格は1990年代中頃に発表され、より最近の規格であるDMRとdPMRはそれぞれ2005年と2008年の発表から市場ではますます一般的になりつつあります。

無線機メーカーは、新しい要件に適合するように製品をアップデートしてきました。そのため、ソフトウェア定義無線機は、このセグメントにおいてとても便利で一般的なプラットフォームになりました。与えられた規格で特定のハードウェアとファームウェアを品質保証するには、無線機のパラメータが規格で要求されているリミット内にあることを確認するために、開発と生産、そして保守において徹底的なテストが必要です。

R&S®CMA180 無線テストセットなら、テスト全体と品質保証テストシーケンスの実行の自動化が可能になります。また、特にHarrisまたはJVCケンウッドによって製造された無線機の自動調整を自動化します。

新しい無線機には、LTE、Bluetooth®、Wi-Fi、NFC、および他の民生用で使用可能な規格が含まれることがあります。したがって、新しい軍事通信無線機は、複数の民生用規格やセキュア規格に適合する必要があります。

これが、R&S®CMA-XRT100やR&S®CMW500などのローデ・シュワルツの測定器が最大の価値をお届けできる環境です。LTE機能を搭載したR&S®CMA180と比較して、R&S®CMA-XRT100はその周波数レンジを6 GHzに、帯域幅を160 MHzに拡大し、最大8個無線機を並列してテストすることができます。R&S®CMW500では、Wi-FiやBluetooth®、5Gなどの民生用に利用可能な他の規格への適合を検証することができます。

R&S®CMA180 無線試験セット

無線機用テスト機器のR&S®CMA180は、すべての一般的なアナログRF信号を復調/変調し、トランスミッターとレシーバーのテストに向けて理想的な信号にします。レシーバーテストでは、内部発生器または外部信号源からの音声信号をRFキャリアに変調することができます。被試験デバイス(DUT)によって復調された音声信号を、R&S®CMA180のアナログ入力またはデジタル入力に供給して解析します。トランスミッターテストでは、ソリューションは、受信した信号を復調し、復調した音声信号とRF信号を測定します。

このテストセットには、デジタル信号発生器とアナライザが組み込まれており、どちらもデジタルレシーバー/トランスミッター測定を行うために組み合わせて使用することができます。R&S®CMA180はバッテリーによる電源供給が可能なので、独立して動作し、持ち運ぶことができます。測定結果はわかりやすい様式で表示され、グラフィカル・ユーザーインタフェースは操作が容易です。

任意波形発生器を使用すれば、ほぼどんな種類の信号も再生することができます。信号はMATLAB®またはR&S®WinIQSIM2™のシミュレーションソフトウェアで生成することができ、ソフトウェア定義無線機(SDR)からの独自の波形も生成できます。その後、生成した波形をR&S®CMA180に読み込んで再生することができます。高度で効率的なユーザーインタフェースにより、ソリューションの使用方法が容易に理解できます。ユーザーはすべての設定に素早くアクセスして、容易に測定を行うことができます。測定結果は、扱いやすい様式で明確に表示されます。

詳細については、R&S®CMA180の製品ページを参照してください。

FAQ

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