無線IoTデバイスは、さまざまな種類のIoTアプリケーションの基礎の役割を果たします。バッテリー動作のデバイスは、どこにでも簡単に設置でき、小型で信頼性が高く、使いやすいという特長があります。必要なバッテリー寿命はアプリケーションと使用状況によってさまざまであり、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスの数十時間から、スマートメータや環境センサの数十年にまで及びます。これらすべてのアプリケーションの共通点は、コストの削減、カスタマーエクスペリエンスの向上、規制要件の遵守のために、バッテリー寿命の最大化が必要であることです。
低消費電力デザインの課題
低消費電力のデバイスを実現する鍵となるのは、適切なハードウェアとソフトウェアの設計です。アクティブモードでの最適な消費電力だけでなく、ディープ・スリープ・モードや短い起動／シャットダウンフェーズも重要です。また、消費電力は、省電力機能、アプリケーションの動作、無線ネットワークとの相互作用にも大きく依存します。特に、LTE-MやNB-IoTなどの低消費電力無線テクノロジー（LP-WAN）を使用するIoTデバイスには、クラス最高のデザインが必要です。さらに、このようなデバイスでは、PSM、eDRX、CEといった動作モードや機能の消費電力に影響するあらゆる要素の考慮が必要です。
IoTテストの課題
デバイスやアプリケーションの開発者、ネットワークプロバイダー、IoTサービスプロバイダーに必要なのは、数マイクロアンペアから数アンペアまでの広いダイナミックレンジを備えたきわめて正確なパワー測定ソリューションです。また、さまざまな動作モードとネットワーク構成を対象とした長時間の測定も必要です。
このホワイトペーパーでは、LTE-M/NB-IoTデバイスの可能な省電力手法について説明し、それらの適応性のガイドラインを示します。
