Bluetooth®オーディオテスト

Bluetooth®オーディオテスト

Bluetooth®音声通信とオーディオストリーミング

Bluetooth®オーディオの概要

無線音声伝送は、Bluetooth®の主要な用途の1つです。現在では、数多くのヘッドフォン、スピーカー、マイク、イヤホンでBluetooth® BR/EDR接続が使用されています。同期リンク(SCL)では対話型の音声通信が使用でき、非同期リンク(ACL)ではオーディオストリーミングや録音のアプリケーションが使用できます。オーディオに関連する主要なBluetooth®プロファイルには、ヘッドセットプロファイル(HSP)、ハンズフリープロファイル(HFP)、アドバンスド・オーディオ・プロファイル(A2DP)があります。

各種Bluetooth®プロファイルの違い

Bluetooth®オーディオデバイスは、オーディオ品質要件や接続上の制約に応じて異なるコーデックを使用します。音声通信の場合は、CVSD(連続可変スロープデルタ)変調コーデックを使用して、低遅延、低データレート、許容可能なオーディオ品質がバランスよく保たれています。一方、Bluetooth® Special Interest Group(SIG)では、より高度なオーディオアプリケーションで複雑度の低いサブバンドコーデック(SBC)を使用することが規定されています。また、AAC、aptX、LDACなど、さまざまなベンダー固有のコーデックも存在し、これらも一般にサポートされています。

Bluetooth® Low Energy Audio

Bluetooth® Low Energy(LE)Audioは、もともと低電力のベストエフォート型通信用に設計されたもので、小さなデータパケットを使うウェアラブルデバイスや周辺機器を接続するのに適しています。Bluetooth® 5.2では、Bluetooth® SIGによって、CIS(コネクテッドアイソクロナスストリーム)とBIS(ブロードキャストアイソクロナスストリーム)という2種類の異なるアイソクロナスストリームが導入され、Bluetooth® LE Audioの未来に向けた道筋が示されました。CISは、1つのソースと1つのシンクの間でのオーディオストリーミングに適しています。BISでは、1つのソースから複数のシンクへオーディオストリームを一斉送信できます。また、LC3(Low-Complexity Communications Codec)も新たに導入されました。LC3は、高いレベルの柔軟性を備え、高いオーディオ品質と低データレートをうまく両立しています。

2種類のアイソクロナスストリーム
2種類のアイソクロナスストリーム

Bluetooth® LE Audioのこれらの画期的な機能は、基本的な音声通信やオーディオストリーミングを超えてサポート範囲が広がっていく、新たな時代の到来を告げています。高品質なオーディオストリーミング/レコーディングが利用できるようになり、補聴器などのアプリケーションに役立つ複数の同期ストリームにも対応しています。また、AURACAST®という音声一斉送信機能の導入によって、公共の場での音声利用の新たな可能性が広がっています。例えば、飲食店の無音テレビの音声を聞いたり、イヤホンを使って駅のアナウンスを受信したり、音楽のライブ演奏に浸って雑音の多い環境でも質の高い音楽を楽しんだりすることが可能になります。こうした現実がもうそこまで来ています。

高性能なBluetooth®オーディオテストソリューション

モバイルユーザーの優れたユーザー体感を実現するには、高いオーディオ/音声品質が不可欠です。Bluetooth®無線テスト包括的なオーディオ性能測定は、Bluetooth®オーディオデバイスを加速する鍵になります。

ローデ・シュワルツの電子計測ソリューションは、最新のBluetooth®コア仕様に準拠した設計になっています。Bluetooth®テスト機能は、信号発生器やシグナル・アナライザなどのローデ・シュワルツのすべての主要なテスト測定器で利用できます。ローデ・シュワルツのソリューションは、Bluetooth® BR/EDR/LEをカバーしており、設計、認証、製造の開発ライフサイクル全体に対応したものになっています。

R&S®CMW500/270は、Bluetooth®オーディオテストに最適な基盤として、多くの重要なオーディオプロファイルや、必要なコーデック(CSVD、SBC、LC3)のサポートを提供し、オーディオ性能測定を行うための幅広いオプションを備えています。これらの測定には、出力パワーのシングル/マルチトーン評価、S/N比、全高調波歪み(THD)、信号対ノイズおよび歪み比(SINAD)などがあり、オーディオデバイス性能の総体的な評価を得ることができます。R&S®CMW500/270には、Bluetooth® RFテストとオーディオテストをシームレスに統合する独自の機能があり、OTAセットアップでBluetooth® LEデバイスのDTMライクなテストを行うための無線内テスト制御にも対応しています。

このセットアップでは、オーディオ性能とBluetooth®無線接続を同時に検証することができます。また、さまざまな通信パラメータを使って試験を行う柔軟性も備えています。また、関連する音声品質測定機器と統合して、より高度なオーディオ品質測定、例えば、Perceptual Objective Listening Quality Analysis(受聴品質の知覚的客観的分析:POLQA)やPerceptual Audio Quality Measurement(オーディオ品質の知覚的測定:PEAQ)などを行うこともできます。さらに、このシステムは、Bluetooth®ループバックによるエコーモードもサポートしています。これは、製造段階でのファンクションテストに最適です。

Bluetooth® Audioの個別のテストケースについては、弊社のエキスパートがご質問にお答えいたします。お気軽にお問い合わせください。

Bluetooth®オーディオ・テスト・ソリューション

R&S®SMBV100B ベクトル信号発生器

Bluetooth® BR/EDRおよびBluetooth® LE 5.xの信号発生をサポートする優れた性能

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R&S®FSV3000 シグナル・スペクトラム・アナライザ

ボタンを押すだけでBluetooth® BR/EDR/LE測定が可能 - 研究開発から製造まで対応

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R&S®CMW270 無線機テスタ

Bluetooth® BR/EDRおよびBluetooth® LEに対応したBluetooth® SIGによる認定取得済みBluetooth® RFテスタ

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R&S®TS8997 無線デバイス用規制テストシステム

ETSIおよびFCCに準拠したISMバンドでのデバイスの規制テスト用の最先端プラットフォーム

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R&S®CMW100 通信製造テストセット

製造ラインでの校正と検証に対応した超コンパクトなノンシグナリングテスタ

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R&S®CMW-Z10 シールドボックス

Bluetooth®デバイスのOTAテストに最適な優れたシールド効果

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ウェビナー:Bluetooth® Low Energyのテストを再定義する

ウェビナー:Bluetooth® Low Energyのテストを再定義する

このウェビナーでは、Bluetooth® LEの最新動向の概要説明と関連するテストソリューションのデモを行います。

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