Tokyo 7月 05, 2022

ローデ・シュワルツが、GCFによる5G NR FR2周波数帯モバイル機器で必須となるRRM認証への道を切り開く

ローデ・シュワルツのR&S TS-RRM-NR 5Gコンフォーマンス試験システムは、FR2周波数帯での5G無線リソース管理（RRM）のために認証機関のGCFが定めた試験プラットフォーム認証基準（test platform approval criteria：TPAC）を満たした初めての試験プラットフォームです。FR2のRRMコンフォーマンスにおいて、最初の作業項目が“アクティブ”状態となった結果、これがモバイル機器の認証に必須となりました。すでに、1方向および2方向の到来角（1xAoAおよび2xAoA）によるRRM FR2テストケースが、複数のFR2 EN-DC周波数帯コンビネーションについて検証されています。

ローデ・シュワルツは、5G NR FR2のRRMに対する試験プラットフォーム認証基準（TPAC）を満たした初めての試験・計測機器メーカーです。Global Certification Forum（GCF）は70回目のCAGミーティング（CAG#70）において、R&S TS-RRM-NR試験システムに対し、最優先テストケースの80%以上で有効と認めました。一方、GCF WI501のFR2をめぐるいくつかのサブ作業項目がアクティブとなり、これがモバイル・ユーザー機器の義務的認証に関係するようになりました。そこでモバイル機器メーカーは、それぞれの製品について5G FR2のRRMについて認証取得の準備をしなければなりませんが、R&S TS-RRM-NR試験システムを使えば、その認証を実行できるようになりました。このR&S TS-RRM-NRは、n260あるいはn261のFR2周波数帯を使ったあらゆるEN-DC組合せについて、”認定テストプラットフォーム（Approved TP）“ステータスに達した唯一の試験プラットフォームです。さらにローデ・シュワルツは、有効と認められたRRM FR2テストケース数のほか、RRM FR2検証の実施総数でも業界をリードしています。

R&S TS-RRM-NR試験システムには、R&S CMX500無線機テスタのほか、5Gミリ波帯のOTAテストに対応したCATRベースの新しいR&S ATS1800M無反射チャンバを統合して、FR2での1xAoA および2xAoAによる5G NRシグナリング機能を追加しました。さらにR&S CONTESTシーケンサ・ソフトウェアで操作するため、こうした機能を高効率に実行でき、再現性のある高精度な測定結果が得られます。R&S ATS1800Mは両サイドにチャンバを備えており、3GPP TS 38.508-1に基づく強化型IFFテストセットアップに準拠するかたちで、複数の到来角（AoA）での測定をサポートしています。そのため、必要な測定を可能にする任意の3Dクワイエット・ゾーンを形成できます。

また、FR2を含む2G～5Gのすべてのモバイル技術に対応した独自の統合型RFコンフォーマンス試験システムR&S TS8980によって、5G RRMテストケースもサポートしています。ローデ・シュワルツの無線およびRRMコンフォーマンス試験ソリューションについて、詳しくはhttps://www.rohde-schwarz.com/_103163.htmlをご覧ください。

ローデ・シュワルツについて

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度（昨年7月から本年6月まで）には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。

R&S®およびCERTIUM®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KGの登録商標です。