Tokyo 3月 23, 2022
LCRメータのR&S LCXシリーズは、一般的なすべてのインピーダンス測定のほか、特定のタイプの部品に対する特殊な測定にも対応しており、研究開発に求められる高い確度と、製造試験や品質保証に必要となる高速性の両方を備えています。
ローデ・シュワルツは、幅広いアプリケーションをカバーできる汎用な高性能インピーダンス・テスタとして新しいLCRメータを発売します。R&S LCXは、4 Hz～10 MHzという周波数範囲をサポートしているため、家庭用電源周波数の50Hzないし60 Hz、航空機用の400 Hzで動作する圧倒的大多数の機器だけでなく、低周波数の地震計から数MHzで動作する高出力な通信回路まですべてに対応できます。
機器の機能に合わせて適切なコンデンサやインダクタ、抵抗、アナログフィルタなどを選定するエンジニアにとって、R&S LCXシリーズがあれば、市場トップレベルの測定確度でインピーダンスの測定値が得られます。そのうえ、品質管理やモニタリングのための現場利用レベルの確度では、さらに高速な測定もサポートしています。リモート制御や結果の記録のほか、機器のラックマウントや部品ハンドリングのためのあらゆる種類のテスト・フィクスチャなど、生産現場の環境で欠かせないソフトウェアとハードウェアのすべてをご提供します。
R&S LCXが採用するオートバランスブリッジ技術は、被試験デバイスのAC電圧と電流を測定することで、位相シフトを含む一般的なインピーダンス測定に対応しています。そして、この測定値を用いて、任意の動作点における複素インピーダンスを算出します。R&S LCXは汎用LCRメータとして、電界コンデンサやDCリンク用コンデンサの等価直列抵抗（ESR）と等価直列インダクタンス（ESL）測定といった多数のアプリケーションをカバーします。さらに、あらゆる種類のインピーダンス測定に加えて、トランスのテストやDC抵抗の測定にもご使用いいただけます。異なる周波数やレベルに応じてインピーダンスが変化する部品をチェックするには、R&S LCX-K106オプションによって、周波数や電圧、電流を掃引パラメータとしたダイナミックなインピーダンス測定をサポートしています。
R&S LCXシリーズは、2つのモデルをご提供します。R&S LCX100が周波数範囲4 Hz～300 kHzをカバーする一方、R&S LCX200では4 Hz～500 kHzを基本周波数としながら、最高10 MHzまでの全周波数に対応できるオプションもご用意しています。両モデルとも、大型の静電容量式タッチスクリーンとソフトウェア・キーボードを搭載して、あらゆる主要な測定をタッチ操作で行えるようにしています。さらに電圧・電流・周波数の値は、回転ノブでも設定可能です。それほど頻繁に使わない機能については、メニューから操作するように合理化しました。設定や結果、統計情報はスクリーンに表示することも、後処理を自動化できるように出力することもできます。最大4つの測定値を選んで、時系列グラフとして表示可能なうえ、一目で合否を分析できるように最大/最小値もスクリーンに表示されます。
LCRメータであるR&S LCXシリーズは、R&S Essentialsポートフォリオ製品の一つとなっており、ローデ・シュワルツおよび認定代理店から今すぐご購入いただけます。R&S LCXについて詳しくは https://www.rohde-schwarz.com/product/lcx をご覧ください。
Rohde & Schwarz
ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度（昨年7月から本年6月まで）には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。
R&S®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG.の登録商標です。