R&S®FSW-K6 パルス測定アプリケーションを使用して、パルスドレーダー測定にて振幅、パルス幅、パルス繰り返し間隔(PRI)、周波数、および位相を測定することができます。これらの測定の統計により、パルス間の不安定性を明らかにすることができます。詳細は、Skolnik氏のレーダーハンドブックをご覧ください[2]。パルス雑音から生じるパルス間の不安定性については、ローデ・シュワルツのパルスドキャリアの位相雑音測定アプリケーションノートを参照してください[3]。
R&S®FSW-K6内部でR&S®FSW-K6S タイムサイドローブ測定オプションを使用すれば、パルス間の不安定性に加えて、レーダーパルス内の位相非線形性を測定することができます。これにより、アレイやさらに上流のD/Aコンバーター(DAC)にある問題を明らかにすることができます。線形周波数変調(LFM)チャープの非線形性は、DACの積分非直線性(INL)や、パワーアンプやTRMのPINスイッチにおけるAM - PM変換に起因する可能性があります。ローデ・シュワルツのアプリケーションカード「タイムサイドローブ測定によるレーダーシステムの性能の最適化」(PD 3607.2626.92)[4]では、この現象を説明しています。
さらには、R&S®FSW-K60 トランジェント解析アプリケーション(詳細はローデ・シュワルツのアプリケーションノート「77 GHz FMCWレーダー信号の自動測定」[5]を参照)を使用して、SARの広帯域FMCW波形を解析することができます。