ローデ・シュワルツのソリューション
R&S®RTOおよびR&S®RTE オシロスコープには、高度で使いやすいデジタルのトリガユニットが搭載されています。アナログのトリガユニットとは対照的に、デジタルのトリガユニットでは捕捉経路のサンプリング値を使用し、デジタルドメインでトリガイベントを決定します。従来のオシロスコープで使用されていた独立のアナログトリガ経路の欠点がなくなります。
重大な動作ポイントを識別するためのデジタルトリガの利点
ローデ・シュワルツのソリューションの特長は、以下のとおりです。
- 完全にリアルタイムのA/B/Rトリガ条件の設定における高い柔軟性
- 各信号に対するトリガ感度を最適化するための、トリガヒステリシスの個別設定
- 小さく、不要なグリッチを捕捉するための、全帯域幅における高いトリガ感度
- 安定したトリガのための非常に低いジッタ値
ハイ側ゲート信号についてトリガ値を最大許容値に調整するとき、ユーザーはこの条件に違反するあらゆるスイッチングイベントを容易に識別することができ、シュートスルーのリスクが低下します。リアルタイムの動作により、重大なイベントを見落とすことがありません。検証テスト中にさまざまな負荷および環境の条件でDUTを動作させることで、重大な条件を識別してシュートスルーのリスクを解消することが可能になります。
測定セットアップ
シュートスルーイベントのリスクを検証するには、ハイ側とロー側のゲートからソースへの電圧を同時に測定する必要があります。ユーザーは、対応するトランジスタが意図せずにオンになるのを防ぐために、ハイ側ゲート信号に所定の電圧レベルを超えるグリッチがないことを確認する必要があります。この作業には、複雑なトリガセットアップと非常に高いトリガ精度が必要で、トリガしきい値を精密に定義する必要があります。