R&S®CMWrun - ビデオ試験
シーケンサ・ソフトウェア・ツール
シーケンサ・ソフトウェア・ツール
モバイル・ビデオ・ストリーミングは新しい分野なので、ビデオあるいはモバイル通信のどちらかに詳しいテスト技術者はいても、両方に詳しい技術者は少ないのが実情です。R&S®CMWrunを使えば、テストシーケンスを自動化して、特別な知識がなくてもビデオ試験を実行することができます。このソリューションでは、R&S®CMW500ワイドバンド無線機テスタを制御して、データ・アプリケーション・ユニット(DAU)に統合されたHTTPストリーミングサーバー(DASH)をシミュレートします。また、IP障害やフェージングシナリオを追加して、チャネルを変更することもできます。これにより、現実的なテスト条件を完全に制御された環境で実現できます。
R&S®CMWrun – R&S®VTEに基づく有線(HDMI™/MHLインタフェース)ビデオ解析テストソリューション。
R&S®CMWrunソリューションは無線ベアラの種類を選ばないため、E2Eビデオストリーミングをサポートする任意の無線アクセステクノロジー、すなわちLTE(FDD/TDD)、WCDMA/HSPA、GSM/(E)GPRS、無線LANなどを使用して、ビデオ試験解析を実行できます。R&S®CMW500 データ・アプリケーション・ユニット(DAU)に基づいて、R&S®CMWrunは、アプリケーション層のテストに最適化されています。これにより、ベンチマーキング用途にも、単にDUTのパフォーマンスを現実的なユーザー・エクスペリエンス・シナリオでテストして、ビデオ解析の主要な性能パラメータの全体像を得るためにも使用できます。
以下の2通りのテスト手法が使用可能です。
有線テスト(HDMI™/MHLインタフェース)
R&S®VTEビデオテスタは、差分画像解析により、モバイルデバイスのデコードされたビデオ信号の劣化を検出し、客観的に解析します。主観的品質評価(SNR/SSIM/MOS)も提供します。ビデオコンテンツは、モバイルデバイスのMHL、HDMI™、またはMiracastインタフェース経由で、R&S®VTEに出力されます。R&S®CMWrun CMW-KT105ソリューションは、完全な自動化を実現します(R&S®CMW500およびR&S®VTE使用時)。
無線テスト(埋め込みバーコード)
R&S®CMW-Z17 バーコードスキャナーとR&S®CMWrun シーケンサツール(R&S®CMW-KT104)を組み合わせることにより、ビデオフレーム評価に基づくビデオパフォーマンスの基本/主要パラメータの評価を容易に実行できます。欠落フレーム、フレーム遅延、フレーム入れ替えを評価できます。高速バーコードスキャナーにより、ストリーミングされるビデオにあらかじめ埋め込まれたバーコードの受信とデコードを評価します。リファレンスビデオのセットが配布パッケージに含まれており、ユーザーが独自のビデオをアップロードすることもできます。これらのビデオでは、各フレームにバーコードが含まれ、すべてのビデオフレームにシーケンス番号が付いています。このアプリケーションでは、チャネル条件が変化した場合のDASHビットレート切り替えもテストできます。
ビデオ試験ソリューションは、以下に示す規格固有のR&S®CMWrunパッケージで利用できます。
以下のオプションは必須です。
直感的なデジタル・ユーザーインタフェース。
R&S®CMWプラットフォーム用の自動化ツール
R&S®CMWは、現在最も広く用いられているマルチスタンダードUEテスト用プラットフォームです。ネットワークプロバイダー、テストハウス、端末メーカー、チップセットメーカーなどに幅広く採用されています。R&S®CMWrun 自動化ソフトウェアは、R&S®CMWでリモート制御テストシーケンスを実行するためのすべての要件を満たし、現在と将来の無線機器の研究開発、品質保証、製造、サービスに利用できます。
このソフトウェアエンジンは、テストDLL(プラグインアセンブリ)の実行に基づいたものです。このアーキテクチャーにより、機器のリモート制御に関する特殊なプログラミングの知識がなくても、テストシーケンスを容易に構成できます。さらに、規格に準拠したR&S®CMWrun パッケージオプションで提供されるテスト項目に対しても、そのパラメータとリミットを柔軟に設定することができます。
使いやすく、直感的操作が可能
グラフィカル・ユーザーインタフェースはわかりやすく、無線機器が各種テクノロジーの3GPPプロトコルに準拠しているかどうかを簡単にテストすることができます。
アプリケーションには、さまざまなものがあります。例えば、複合ユーザー・エクスペリエンス・テストでは、同期マーカーにより、IPスループットと電流ドレインを一度に確認できます。解析時にイベントマーカーを使用して、IPスループットとバッテリー寿命を最適化できます。テストが終了すると、リミット、テスト結果、判定を記載した読みやすいテストレポートが作成されます。レポートは、csv、txt、xml、pdfフォーマットが利用できます。
主な特長