R&S®MobileViewを使用したiOS/Androidデバイスによるローデ・シュワルツのポータブル・アナライザの制御

課題

R&S®MobileViewアプリケーションを使用することで、ユーザーはローデ・シュワルツの測定器をリモート操作できるようになり、測定器との物理的なやりとりが不要になります。リモート制御により、幅広いユーザーが測定器にアクセスしやすくなります。科学研究者はさまざまな場所からリモート制御測定器を操作できるため、提携作業やリソースの共有が円滑にできるようになります。

このアプリケーションを使用すれば容易かつシームレスに移行でき、オンサイトにおけるスペクトラムの監視／解析のセットアップをリモート環境で使用して以下を実現することができます。

• 測定器と被試験デバイス（DUT）間の信頼性の高い通信リンク
• IPアドレス、またはローカルネットワークでの測定器スキャンによる測定器の接続
• 1台のPCから複数のアナライザを制御
• 信頼性の高いレポート作成

ローデ・シュワルツのソリューション

R&S®MobileViewを使用して、フィールドエンジニアは以下のハンドヘルド・アナライザをリモート操作できます。

• R&S®FPC1000/R&S®FPC1500 スペクトラム・アナライザ
• R&S®Spectrum Rider FPH ハンドヘルド・スペクトラム・アナライザ
• R&S®FSH ハンドヘルド・スペクトラム・アナライザ
• R&S®ZNH ハンドヘルド・ベクトル・ネットワーク・アナライザ
• R&S®Cable Rider ZPH ハンドヘルド・ケーブル＆アンテナ・アナライザ

iOS/Android用のR&S®MobileView

iOSとAndroidの両方のユーザーをサポートします。こちらで、無料のR&S®MobileViewプリケーションをダウンロードしてご利用いただけます。

• iOS：https://apps.apple.com/us/app/r-s-mobileview/id1186696896
• Android：https://play.google.com/store/apps/details?id=com.rohdeschwarz.android.mobileview

ローデ・シュワルツのハンドヘルド機器への接続

次の例では、R&S®MobileViewとハンドヘルド機器（例：R&S®ZNH）を以下の構成で接続します。

• R&S®ZNH26（R&S®ZNH FWバージョン4.2以上）
• Wi-FiルーターとLANケーブル（ドングル、Wi-FiルーターSSID、TP-Link 8166）

セットアップ手順：

1. Wi-Fiドングル／ルーターをUSBケーブルでR&S®ZNHのUSBポートに接続します。

2. LANケーブルをWi-Fiドングル／ルーターとR&S®ZNH26のLANポートに接続します。

3. R&S®ZNHにて以下の操作を行います。

• — "PRESET" を押します。
• — "SETUP" > "Instrument Setup"を押して、"LAN setting"までスクロールします。

4. DHCPをオンにして、IPアドレス（例：192.168.0.100）が有効になるのを待ちます。待ち時間は1分以内です。

5. Android/iOSデバイスを接続するには以下の操作を行います。

• "Setting" > "Wi-Fi or Setting" > "Network and Internet" > "Wi-Fi"に移動して、目的のWi-Fiに接続します
• 正しいIPアドレスを選択します（測定器と同じにする必要があります。この例では：192.168.0.100）

Wi-Fi®は、Wi-Fi Alliance®の登録商標です。

6. 接続が確立したら、Android/iOSデバイス上でR&S®MobileViewアプリケーションを開きます。デバイスに応じて、同様の画面が表示されます。

フィールドでの作業に適した設計

R&S®MobileViewアプリケーションベースのリモート制御ツールは、スペクトラム解析、ネットワーク解析、データ解析と、さらにドローン/AMS測定を含む幅広い測定作業に対応する汎用的なアプリケーションです。