ユーザーアプリによる測定
R&S®RTH-K38 ユーザースクリプト・オプションを使用すれば、エンジニアはオシロスコープでユーザー定義のJavaScriptプログラムを直接実行して、独自の非標準の測定作業を実行することができます。このユーザースクリプトにより、機器は標準のSCPIコマンドを介して制御され、オペレーターは直感的なWebベースのユーザーインタフェースを介して機器とやりとりできます。これにより測定手順を自動化できるので、従来のオシロスコープよりもはるかにシンプルなユーザーインタフェースが提供されます。
このユーザースクリプトは、ユーザーインタフェースを提供するHTMLと、SCPIコマンドを介して機器を制御するJavaScriptの組み合わせです。
自動測定スクリプト
線路のアイソレーションを測定するには、R&S®RT-ZC03 電流クランプを線路とR&S®RTHのチャネル1に接続します。これにより、R&S®RTH-K38 ユーザー・スクリプト・オプションが有効になります。このプロセスは非常にシンプルで、機器の起動後に必要な操作は以下の3つだけです。
- "Mode"を押してモード選択メニューにアクセスする
- "User"を選択して、使用可能なユーザースクリプトをリストする
- 関連するユーザースクリプトを選択して開始する
ユーザースクリプトは自動的に機器をスペクトラムモードに設定し、カーソルを定義された周波数に設定し、それぞれの周波数でのスペクトラム振幅を読み取ります。定義された4つの周波数の電流は、スペクトラムモードでdBA値からアンペアに次のように変換されます。