FAQs from Rohde & Schwarz

信号源出力校正が非常に遅い

質問

NRP-Z21でポート1に対して信号源出力校正を–30 dBmで実行していますが、信号源出力校正の1回の掃引が完了するのに数分かかります。

回答

VNAでNRPパワー・センサを使用して非常に低い出力レベルで信号源出力校正を行う場合、NRPパワー・センサは自動的にアベレージングをオンにします。

アベレージングが開始されるパワー・レベルのしきい値と、アベレージング回数は、使用するNRPパワー・センサによって異なります。

例えば、NRP-Z21パワー・センサは、–25 dBmより下でアベレージングを開始し、アベレージング回数は

–30 dBmで128です。

これを避けるには、高い出力パワー(例えば–20 dBm)で信号源出力校正を開始し、校正が終了した後で出力パワーを–30 dBmに下げる方法があります。VNAの出力パワー・リニアリティはきわめて高いので、両方の出力パワー値の確度はほぼ同じです。