FAQs from Rohde & Schwarz

EMC32のサブレンジ最大値検索における周波数レンジ

質問

EMC32でのデータリダクションについて質問があります。サブレンジ最大値検索についてですが、サブレンジ最大値検索に対する周波数レンジは、どのように定義されるのですか?

具体的には、30 MHz~1 GHzで10個のサブレンジを用いてテストを行うことを想定しています。この場合、周波数レンジはどのように分割されるのですか?

回答

EMIスキャンモードで、"Test" > "EMI Anlaysis" を使ってメニューからEMI評価機能 "Subrange Maxima" を開きます。

EMC32, frequency ranges in Subrange Maxima search

下の画面のように、補間としてリニア(Linear)、対数(Logarithmic)、UN R10の中から選択できます。

EMC32, frequency ranges in Subrange Maxima search

"Linear" を選択した場合、サブレンジはリニアスケールで等距離となり、"Logarithmic" を選択した場合は、ログスケールで等距離となります。

"UR R10" の場合、サブレンジは規格E/ECE/324/Add.9/Rev.4/E/ECE/TRANS/505/Add.9/Rev.4 clause 4.3に準拠して固定レンジで定義されます。

EMI自動テストでは、UN R10オプションを選択した場合を除き、対数補間が常に使用されます。

EMC32, frequency ranges in Subrange Maxima search

実際には、対数が使用されるのは、一般的にリミットもログスケールで定義されるためです。

リニアまたは対数のどちらを選択しても、必ず最大レベルが検出されます。数ディケードで測定を行わない限り、リニアと対数にそれ程大きな違いはありません。不安がある場合は、サブレンジの数を増やすことをお勧めます。EMI自動テストでは、"Peak Search" 機能と "Maxima Limitation" を使用して評価パス1を介して、よりクリティカルな周波数を検出することもできます。