FAQs from Rohde & Schwarz

NRP - アベレージングとチョッパー安定化機能を組み合わせた使用について

質問:

NRP(Z81)のマニュアルの中に、アベレージングモードではある種のチョッパー安定化機能が動作すると説明している一節を見つけました。

これにより、アベレージングが強化されるようですが詳細は説明されていません。これについて2つの質問があります。

- 1つのサンプリングウィンドウを使用しているとき、平均値はどのように収集されるのでしょうか?

- チョッパー安定化機能はどのように役立つのでしょうか?

回答:

何よりもまず、アパーチャーウィンドウ(ここでは「サンプリングウィンドウ」と呼ばれているもの)とハードウェアサンプリングを混同しないことが重要です。

NRP-Z8xのサンプラーは80 MHzで動作します。すなわち、50 nsという最小の測定ウィンドウでも、センサのADCはすでに4サンプルを捕捉していることになります。

例えば、1 μsの測定ウィンドウを使用すると捕捉されるサンプルは80個になります。さらにチョッパーが切り替わり(極性が反転し)、

別の80個のサンプルが記録されます。(内部)測定値はこれらの2つのチョッパー位相から取得されます。チョッパーの極性が異なるために、

測定値にコモンモード成分が存在することはありません。

その後、アベレージングが行われます。例えば、アベレージング係数が8の場合は、前述のサイクルを8回実行します。

そのすべてが最終的に終了すると、センサから1つの測定値が出力されます。