FAQs from Rohde & Schwarz

RTH – リモートコマンドによるヒストリーのファイルへのエクスポート

質問

RTHでのリモートコマンドによるヒストリーのファイルへのエクスポートの動作はRTE/RTO/RTPの場合と異なります。Scope Rider RTHでは、どのような操作を行えばよいのですか?

回答

RTHのヒストリー機能はRUN連続モードでのみ動作します。一定の捕捉回数を設定し、捕捉を開始して、その後RTHが停止するようにすることはできません。"RUN" を使って捕捉を開始し、しばらく待ってからRTHを停止する必要があります。セグメント(捕捉)ごとにCSVファイルが追加で作成されます。ヒストリー全体を1つのファイルにエクスポートすることはできません。これらのCSVファイルはすべて1つのzipファイルに保存されます。以下にSCPIの例を示します。

CHAN1:HIST ON ヒストリー機能のアクティブ化
RUN 捕捉の開始
STOP 捕捉の停止
ACQ:AVA? 利用可能な捕捉回数の問い合わせ
CHAN1:HIST:STAR -5 エクスポートするヒストリーの範囲*
CHAN1:HIST:STOP 0 エクスポートするヒストリーの範囲*
EXP:WAV:DLOG ON ヒストリーエクスポート機能をオンにする
EXP:WAV:NAME '/media/USB1/wolf.zip' エクスポートファイルのパスとファイル名を定義する
EXP:WAV:SAVE ファイルへのエクスポートの開始
*OPC? エクスポートが完了するまで待機する

* 最後の捕捉の番号は0になります。それ以前の捕捉の番号は負の数になります。この例では、6回の捕捉を行うため、最初の(一番古い)捕捉の番号は-5になります。

ファイルはRTHに接続されたUSBメモリに書き込まれます。書き込まれるのは1つのzipファイルで、このzipファイルを開くと、6つのCSVファイルが現れます。

非常に重要
USBメモリを取り外す前に、メニューの "Eject" 機能を使用するのを忘れないようにしてください。このためには、"FILE" キーを押してメニューに移動し、"Eject USB-Drive" を選択します。この操作を行わないと、USBメモリにファイルは保存されません。